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利益確定売りこなし小幅続伸、36円高。政権安定や業績への期待で
東京株式(前引け)=利益確定売りこなし小幅続伸、36円高。政権安定や業績への期待で
24日午前の日経平均株価は小幅ながら続伸し、前引けは前日比36円45銭高い2万1733円10銭だった。
 
前日の米国株市場が安かったことや為替の円安が一服したこと、また前日まで日経平均が15連騰していたこともあって、朝方は利益確定の売りが優勢だった。一時は48円高の2万1745円を付けた。
しかし、押し目買い意欲は旺盛でその後じりじりと水準を戻し、プラス圏に浮上した。衆院選を経て安倍政権の経済政策に対する期待が強まっているほか、今後本格化する企業の決算発表を前に好業績期待の買いが下値を支えている。
海外投資家の買いが入り、上昇に転じた。鉄鋼や商社、公益、銀行株の上昇が目立った。
 
日経平均は午後も上昇したまま終えれば16日続伸となり、過去最長の連続上昇記録を前日に続いて更新することになる。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2310億円、売買高は7億9740万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1359と、全体の67%を占めた。値下がりは560、変わらずは112だった。
 
個別では、4〜9月期の業績見通しを上方修正した塩野義や、認知症薬の共同開発の前倒し着手を発表したエーザイが買われた。新日鉄住金やJFEが高い。三井物や伊藤忠、住友商が上昇した。三菱UFJフィナンシャル・グループが東証1部売買代金トップで堅調、SUMCOも上値追いが続く。ディー・エヌ・エー、キーエンスも高い。北の達人コーポレーションが値を飛ばし、enishも大きく買い優勢だった。
 
半面、10月の国内販売の落ち込みが伝わった日産自は下落した。安川電は4〜9月期決算の内容が市場予想に届かず大幅安になった。楽天やセコムが下落した。花王、資生堂、信越化が売られた。オーバルが売られ、シュッピンも大幅安。楽天、さくらインターネットなどが下落、SMKも安い。
 
東証2部株価指数は前日比7.55ポイント安の6868.74ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は258、値下がり銘柄数は176となった。
 
個別では、カワセコンピュータサプライ、京進、リミックスポイント、杉村倉庫、櫻島埠頭が売られた。
 
一方、ピーエイ、サンユウが一時ストップ高と値を飛ばした。さくらケーシーエス、ニチリン、高砂鐵工など14銘柄は年初来高値を更新。日本パワーファスニング、DNAチップ研究所、メタルアート、eBASE、グローバルダイニングが買われた。