兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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目先は不安定な動きか

目先は不安定な動きか
12日の日経平均は続伸。終値は前日比93円高の2万2843円で、先月21日以来、約3週間ぶりの高値で取引を終えた。
昨日の米国株は安かったものの、外国為替市場で進んだ円安・ドル高が好感されて堅調に推移した。日本株の出遅れ感が意識され、低位に置かれた商社、鉄鋼、建機、金融などの主力に買いが入ってきた。国内の4−6月決算悪はほぼ織り込んだようである。
 
明日13日の日経平均株価は、バリュー株物色が継続するかどうかが注目されるだろう。
国内では重要経済指標の発表はなく、主要企業の20年4-6月期決算はほぼ一巡。
手掛かり材料に乏しいなか、海外要因に左右されやすい面はあるが、連休明け以降のバリュー株買いが続けば指数の支えになるだろう。
これまでグロース(成長)株の多い日経平均株価が相場をリードしてきたが、足元ではバリュー株高を背景にTOPIX(東証株価指数)の動きが好転し、全体相場の底上げ期待につながっている。
きょう2万2800円台に乗せたことで、次の節目の2万3000円が視野に入ってきた。7月に上を試した局面では、2万2965円(7/15)までで上値が抑えられ、その後は調整色を強めた。今回も節目で跳ね返されて2万2000円〜2万3000円レベルでのレンジ相場が続くのか、それとも2万3000円を突破して上昇拡大となるのか、重要な局面を迎えている。早いうちに7月高値の2万2965円を上回ることができるかが目先の注目点となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
 
24157.54  ボリンジャー:+3σ(13週)
23524.40  ボリンジャー:+2σ(13週)
23349.08  ボリンジャー:+3σ(25日)
23088.33  ボリンジャー:+2σ(25日)
22891.25  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
22843.96  ★日経平均株価12日終値
 
22827.59  ボリンジャー:+1σ(25日)
22795.40  均衡表雲上限(週足)
22761.31  ボリンジャー:+1σ(26週)
22571.80  6日移動平均線
22566.84  25日移動平均線
22344.79  均衡表雲上限(日足)
22337.78  均衡表基準線(日足)
22306.09  ボリンジャー:-1σ(25日)
22292.19  均衡表転換線(日足)
22258.10  13週移動平均線
22247.70  均衡表転換線(週足)
22113.36  均衡表雲下限(週足)
22045.34  ボリンジャー:-2σ(25日)
21989.59  200日移動平均線
 
ローソク足は2日連続で陽線を引き、ともに上向きの5日線が25日線を下から上に抜ける短期ゴールデンクロス(GC)を示現した。TOPIXも本日大引けでGCを形成し、東証1部全体の上昇局面入りを強く示唆した。
一目均衡表では株価は雲上をキープ。基準線は横ばいながら転換線が上向きに転じ、短期的な上昇圧力の回復を示している。RSI(14日ベース)は52.58%、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)は99.34%とともに中立圏のほぼ中央で終了しており、日経平均の連騰後でも相場全体として過熱感は乏しいようだ。