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反落、利益確定の流れが優勢も底堅さが
東京株式(前引け)=反落、利益確定の流れが優勢も底堅さが
16日前引けの日経平均株価は前日比53円36銭安の2万1750円59銭と反落した。
NYダウの上昇の流れから、やや買い先行の展開から始まった。しかし、ナスダックやSOX指数は小安く、この影響からハイテク株の弱さが重石となった。
マクマスター氏の更迭報道を受けて米株価指数先物が下げ、円相場が再び1ドル105円台の円高に振れて推移していることも手掛けづらくさせている。
ただし、25日線が支持線として意識されており、下を売り込む流れも限られていた。
 
3月期末を目前に控えて個人投資家は配当や株主優待の権利取りを狙った買いを入れた。ヤマトHDなど好材料の出た銘柄にも個別に物色が向かい、日経平均はさらに下値を模索する展開にはならなかった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそろって反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9907億円と低水準。売買高は4億8875万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1090と、全体の半分強。値上がりは863、変わらずは112だった。
 
業種別TOPIX(全33業種)では電気・ガス業や精密機器、鉱業が安く、非鉄金属やその他金融業、建設業が高い。
 

個別では、関西電や菱地所、キリンHDが売られた。ソニー、ファナックが軟調で三井ハイテックが大幅安となった。enishが急落、アカツキ、セレスも安い。エス・エム・エスも急反落した。
半面、ソフトバンクグループ、リクルートホールディングスが買われ、バロックジャパンリミテッドがストップ高に買われた。山陽特殊製鋼、島精機製作所なども値を飛ばした。
 
きょう東証1部に上場した製造業向け人材派遣の日総工産は、公開価格(3250円)を24%上回る4020円の初値を付けた。午前終値は初値に比べ200円安い3820円だった
 
東証2部株価指数は前日比12.46ポイント安の7395.52ポイントと7日ぶり反落した。値上がり銘柄数は184、値下がり銘柄数は243となった。
 
個別では瑞光が昨年来安値を更新。堀田丸正、フルテック、アライドテレシスホールディングス、富士通コンポーネント、日本和装ホールディングスが売られた。
 
一方、アイスタディ、ファーマフーズ、CKサンエツ、ウェーブロックホールディングスが昨年来高値を更新。赤阪鐵工所、ユニバンス、東洋刃物、東洋テック、大和自動車交通が買われた。