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日経ジャスダック平均は続伸、投資家心理の改善
【市況】ジャスダック市場(大引け)=日経ジャスダック平均は続伸、投資家心理の改善
 

日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比22円40銭高い3414円12銭と、8月2日以来およそ2カ月半ぶりの高値を付けた。
米中貿易摩擦の激化懸念の後退で日経平均株価が大幅に上昇し、ジャスダック市場でも投資家心理の改善を映した買いが幅広い銘柄に入った。時価総額の大きい主力株が総じて上昇したほか、決算を発表した銘柄への物色も目立った。
ワークマンが連日で上場来高値を更新したほか、ハーモニックも高い。米親会社による株式公開買い付けが発表されたリーバイスは、大引けで制限値幅の上限のストップ高で売買が成立した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で471億円とおよそ3カ月ぶりの高水準だった。売買高は5954万株だった。値上がり銘柄数は402、値下がり銘柄数は208となった。
 
個別では、麻生フオームクリート、イメージ ワン、エスエルディー、ニッパンレンタル、日本興業など6銘柄がストップ高。極東産機は一時ストップ高と値を飛ばした。ドーン、SHINWA Wise Holdings、エスイー、創通、ティビィシィ・スキヤツトなど12銘柄は年初来高値を更新。リーバイ・ストラウス ジャパン、IGポート、守谷商会、トライアイズ、リリカラが買われた。
 
一方、テラ、夢の街創造委員会、ほぼ日、フィスコ、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所など10銘柄が年初来安値を更新。プロルート丸光、イワブチ、アマガサ、インターライフホールディングス、ウエストホールディングスが売られた。

市況では、「個人投資家の信用取引の評価損益率はマイナス一桁台後半で、悪化していない状況にある」ため、値動きが活発な銘柄への押し目買い意欲は強いという。ただ、この日は東証1部の中小型建設株に関心が奪われた面もあり、「新興企業市場の売買は盛り上がりを欠いた」との声も上がっていた。