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3円高と小幅高、円高一服も投資意欲高まらず
東京株式(前引け)=3円高と小幅高、円高一服も投資意欲高まらず
16日午前の日経平均株価は小幅ながら続伸し、前日に比べ3円46銭高の1万9756円77銭で終えた。
売り買い交錯の展開に終始した。北朝鮮を巡る地政学リスクに対する懸念はやや後退したものの、上値を買い進むムードにもならず、前日の米国株市場では高安まちまちの展開だったことから朝方は小幅安で始まった。下値も堅く、その後は前日終値近辺でもみ合う展開だった。午前の値幅は57円と限られた。
 
円相場が対ドルでやや円安となったほか、株価が2万円を引き続き下回っていることから押し目買いも入りやすかった。ただ、ナスダック総合株価指数の反落を嫌気した売りも出て上げ幅は限られた。
 
4〜6月期決算発表を終え、手掛かり材料も不足している環境では、投資意欲の高まりは期待しにくい。相場を力強く押し上げる要因が見当たらない中で、地政学リスクがくすぶり続けている状態では「終日、つかみどころのない相場が続く」との見方がある。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で8865億円、売買高は7億156万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1116と、全体の約55%を占めた。値下がりは750、変わらずは156だった。
 
個別では、ヤマトHDやセコムが一段高となった。JR東海やHOYA、JFE、日本カーバイド工業、東邦亜鉛も高い。第一三共やアステラスも買われている。KLabが堅調、SUMCO、ソニーなども上昇した。ペッパーフードサービス、新日本理化が大幅高、ヤマシンフィルタなども値を飛ばした。
 
半面、住友不や三井不が一段安。オリックスや大和が安い。ファナックや住友商も売られている。トヨタ自動車が軟調、ファーストリテイリングも売りに押された。石川製作所が値を下げ、カシオ計算機、ビックカメラなども安い。
 
 
東証2部株価指数は前日比29.35ポイント高の6498.75ポイントと続伸した。値上がり銘柄数は274、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、フクビ化学工業がストップ高。田辺工業、情報企画、ダイナパック、ニチリンなど13銘柄は年初来高値を更新。テクノスマート、フライトホールディングス、リミックスポイント、ランドコンピュータが買われた。
 
一方、川上塗料、グローバルダイニングが年初来安値を更新。ウェルス・マネジメント、東邦化学工業、大同信号、いい生活が売られた。
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