神経質な展開か

神経質な展開か

20日の日経平均株価は反落。終値は前日比104円安の2万3567円だった。
米国の追加経済対策への期待後退や株価下落を受けて朝から売りが先行した。時間外取引の米株先物が堅調に推移したことで一時プラス圏に顔を出す場面はあったが、積極的な買い手不在で後場から再び戻り売りに押されてしまった。
中国上海株などアジア株が総じて下落していることも重荷に。日米ともに手がかり難で当面は模様眺め的な相場となりそうだ
 
あす21日の日経平均株価は神経質な展開か。
商いが盛り上がりに欠ける中では指数の値動きは不安定となりやすく、あすもきょう同様に、方向感に欠ける地合いが続きそうだ。
新型コロナウイルスの感染拡大に対応する米追加経済対策の行方をにらみ、与野党協議が進展するかどうかが改めて注目される。
現地19日の米国株式市場では、協議難航との見方から主要株価指数が軒並み下落し、20日の日本株安につながったが、米民主党のペロシ米下院議長は米大統領選前の経済対策実現に向けた合意の期限を現地20日いっぱいに設定している。日本時間21日の取引時間中に可否が判明する可能性もあり、内容次第では短期筋主体の売買で揺れるケースも想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
24095.40　　ボリンジャー:＋2σ(13週)
23953.56　　ボリンジャー:＋3σ(25日)
23777.54　　ボリンジャー:＋2σ(25日)
23601.53　　ボリンジャー:＋1σ(25日)
23583.71　　ボリンジャー:＋1σ(13週)
 
23567.04　　★日経平均株価20日終値
 
23564.09　　6日移動平均線
23554.13　　均衡表転換線(日足)
23508.83　　ボリンジャー:＋1σ(26週)
23465.53　　新値三本足陰転値
23425.51　　25日移動平均線
23338.50　　均衡表基準線(日足)
23249.50　　ボリンジャー:-1σ(25日)
23160.19　　均衡表転換線(週足)
23073.48　　ボリンジャー:-2σ(25日)
23072.03　　13週移動平均線
23061.09　　均衡表雲上限(日足)
23011.74　　75日移動平均線
22897.47　　ボリンジャー:-3σ(25日)
22645.26　　均衡表雲下限(日足)
22560.34　　ボリンジャー:-1σ(13週)
 
 ローソク足は陰線を引き、上値と下値はともに前日水準を下回り、5日線が再び下向きに転じた。しかし、終値は5日線上方をキープし、5日線下を走る25日線は上昇を継続。一目均衡表で横ばいを続けてきた転換線が上向きで終了し、強弱それぞれの指標が混在している。
ボリンジャーバンド（25日ベース）では終値が+1σをわずかに下回り、上値トライ再開にはさらに日柄調整が必要とみられる。