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続伸、234円高、円高局面も投資家心理の改善
東京株式(前引け)=続伸、234円高、円高局面も投資家心理の改善
日経平均株価の午前終値は、前日比234円73銭高の2万1699円71銭、東証株価指数(TOPIX)は19.45ポイント高の1738.72と、ともに続伸した。
 
前日の米国で主要株価指数がそろって上昇するなど投資家心理の改善がうかがわれる中で、幅広い業種が値上がりした。シカゴ・オプション取引所のボラティリティ指数(VIX)も低下し、「米国の金利上昇を受けて悪化していた投資家心理は回復してきている」とみられ、東京市場は朝から買いが広がった。
為替は、一段と円高・ドル安方向に振れたが、前場の日経平均株価は戻りを試すような動きをしており「投資家心理の改善が円高による売り圧力に勝った」ようだ。
 
ただ、一時300円超上昇した日経平均の動きとは対照的に、東証1部の前場の出来高は1兆円台前半にとどまるなど、商いはさほど盛り上がっていない。日経平均2万1700円台では戻り売り圧力も意識されている。
 
東証1部の出来高は6億8141万株、売買代金は1兆2752億円。騰落銘柄数は値上がり1847銘柄、値下がり188銘柄、変わらず30銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は電気・ガス業、水産・農林業、医薬品、ガラス・土石製品、石油・石炭製品が上昇率上位。下落は海運業のみ。

 個別では、トヨタ自動車が買い優勢となったほか、ソニーも上昇した。ソースネクスト、生化学工業が値を飛ばし、アウトソーシングも買われた。ファーストリテが切り返し、JR東日本、ANA、ブレインパッド、新川も高い。北の達人コーポレーションも買われた。
 
半面、ソフトバンクGがさえず、日本電産が軟調、SUMCOも冴えない。セイコーホールディングスが大幅反落となり、任天堂、郵船は小反落。サッポロホールディングス、ダブル・スコープも値を下げた。日機装も安い。
 
東証2部株価指数は前日比3.78ポイント高の7186.35ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は363、値下がり銘柄数は87となった。
 
個別では、キーウェアソリューションズ、川崎化成工業、アルメタックス、イワキが昨年来高値を更新。森組、大和自動車交通、アイスタディ、KIホールディングス、アイケイが買われた。
 
一方、オーベクス、日建工学が昨年来安値を更新。マルマエ、ラオックス、東芝、ヤマシナ、杉村倉庫が売られた。