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弱含み、日銀ETF買い見送り観測
【市況】東京株式(後場寄り付き)=弱含み、日銀ETF買い見送り観測
【後場寄り付き概況】

6日午後の日経平均株価は、前営業日比105円94銭安の2万2408円91銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、6.60ポイント安の1548.11で始まった。
 
市場では日銀による上場投資信託(ETF)買い入れが見送られるとの観測があり、需給面の支援材料が乏しいとの見方から散発的な売りが出た。
 
中国株の下落が投資家心理を圧迫し、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに軟調な値動き。本格化している4〜6月期決算発表では企業業績の厳しさも鮮明化しており、投資意欲は高まりにくい状況だ。
 
個別では、レーザーテックが下落し、東エレク、アドバンテスやソニーはさえない。ホンダが大幅安で、日産自、ユニチャームが安く、花王、資生堂、アサヒが値を下げている。
 
半面、トヨタ、キーエンス、日本電産が高く、任天堂は切り返した。オリンパスが大幅高。オリックスが上伸している。
 
米国株高を受けた今日の東京株式市場だが、昨日に続きスピード調整から日経平均は下げて始まった。
好決算や好業績予想を発表した銘柄が活発に物色され市場心理が好転し、寄り後の売り一巡後、日経平均はプラスに転じた。今朝の日本経済新聞で、厚労省は英アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発中のワクチンについて1億回分以上の供給を受ける方向で最終調整に入り、近く合意するとみられると報じられたことも株価下支え要因となった。
ただ、今日は午後1時25分のトヨタ、午後4時の任天堂など主要企業の決算発表が多数予定されており、決算発表前の手じまい売りもあり日経平均は再び下げに転じた。
 
いずれも業績予想が上方修正されるかどうかに注目する向きが多いようだ。トヨタは取引時間中の発表となり、発表内容によっては後場の全体相場に影響する可能性もあり、注意が必要だろう。