兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

小幅続落、売り買い交錯
東京株式(前引け)=小幅続落、売り買い交錯
7日午前の東日経平均株価は小幅に続落した。午前終値は前日比10円86銭安の2万9685円77銭だった。
 
きょう前場の東京株式市場は、強弱感が対立するなか日経平均が不安定な動きを強いられた。朝方はやや買い優勢で始まり、寄り後も上値を指向したが、前場後半には急速に値を消しマイナス圏に。その後は下げ幅を縮小し、再びプラス圏に浮上する場面もあった。
6日に国際通貨基金(IMF)が21年の世界経済見通しを6.0%成長に上方修正したことなどを受け鉄鋼や海運など景気敏感株などが買われ全体相場を支えた。
 
10時半過ぎに下げに転じた。中国・上海総合指数が下げて始まると日経平均先物も下落し、大型株を中心に売りが出た。日経平均の下げ幅は一時、170円超に達した。もっとも、市場参加者が持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。
 
東証株価指数(TOPIX)の午前終値は前日比0.28%高と反発した。JPX日経インデックス400も反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1957億円、売買高は5億3016万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は496と、全体の2割強にとどまった。値上がりは1590、変わらずは100銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は医薬品、証券・商品先物取引業、陸運業などが下落。上昇は金属製品、鉄鋼、海運業など。
 
個別では、英投資ファンドの買収観測があった東芝は買い気配が続き、午前は取引が成立しなかった。気配値を制限値幅の上限(ストップ高水準)まで切り上げた。レーザーテックは商いを伴い大きく買われ、SUMCOも高い。TDKや太陽誘電が買われた。ソフトバンクグループ、トヨタ自動車、NECも上昇した。
 
一方、東京エレクトロンが冴えず、キーエンスも軟調。ネクソンやZHD、コナミHDが安かった。野村や第一生命HD、ファーストリテイリングが安く、武田薬品工業も売られた。
 
東証2部株価指数は前日比13.45ポイント高の7522.91ポイントと反発した。
出来高は1億2147万株。値上がり銘柄数は214、値下がり銘柄数は164となった。
 
きょう東証2部に上場した表示灯は9時58分に2672円の初値を付け、公開価格(2000円)を672円(33.6%)上回った。午前終値は3120円だった。
 
個別ではビットワングループ、アウンコンサルティング、北海道コカ・コーラボトリング、アゼアス、イムラ封筒など11銘柄が年初来高値を更新。リード、カワセコンピュータサプライ、松尾電機、ビート・ホールディングス・リミテッド、オーナンバが買われた。
 
一方、天昇電気工業が年初来安値を更新。ピーエイ、鈴与シンワート、JMACS、川口化学工業、ウインテストが売られた。