兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

74円高と堅調、雇用改善受けた米株高好感
東京株式(前引け)=74円高と堅調、雇用改善受けた米株高好感

3日午前の日経平均株価は続伸した。前日比74円37銭高の2万2220円33銭で終えた。
 
6月の米雇用統計の市場予想を上回る強い結果を受け、2日の主要な米株価指数が上昇した。投資家のリスク選好姿勢が続き、日本株にも買いが優勢で120円高からスタート。
前場中ごろには166円まで上昇する場面もあったが、国内外で新型コロナ感染者数が再拡大していること、今晩の米国市場が独立記念日の振替休日のため休場となることから、一段の上値追いの動きは乏しかった。
 
午前中に中国メディア財新などが発表した6月の中国の非製造業購買担当者景気指数は58.4と前月から上昇した。堅調に推移するアジア株が国内株相場を下支えした。
 
きょうは米国市場が休場のため海外投資家の商いが細り、持ち高を一方向に傾けづらいとの声もあった。
 
日経新聞などが「都内の新型コロナの感染者数が120人以上」と報道し、日経平均先物は下げに転じるなど軟調に推移している。後場の現物市場にも影響を与える可能性があるだろう。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8106億円と節目の1兆円を下回り商いは閑散。売買高は4億5702万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。東証1部の値上がり銘柄数は988。値下がりは1077銘柄、変わらずは101銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、情報・通信業、その他製品などが上昇し、輸送用機器、銀行業、空運業は下落した。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループや任天堂、ファーストリテイリング、ニトリHDが高く、東京エレクトロンやスクリン、ディスコ、ソニーといったハイテク株が買われた。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループといった銀行株が安く、資生堂や日産自、ホンダ、良品計画が値を下げた。ANAHD、クボタ、キリンHDは売られた。OLC、イオンも安い。
 
 
東証2部株価指数は前日比36.22ポイント高の6541.83ポイントと3日ぶり反発した。
出来高1億4650万株。値上がり銘柄数は215、値下がり銘柄数は178となった。
 
個別では、GMOペパボが一時ストップ高と値を飛ばした。クレアホールディングス、野村マイクロ・サイエンス、明治機械、扶桑電通、REVOLUTIONは年初来高値を更新。テクノフレックス、アクロディア、ギグワークス、FDK、キャピタル・アセット・プランニングが買われた。
 
一方、フレンドリーが年初来安値を更新。児玉化学工業、丸尾カルシウム、西部電機、日本製罐、東京コスモス電機が売られた。