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「トリプルボトムか」
「トリプルボトムか」
週明けのNYダウは335ドル安と3日ぶりの大幅反落。
約2週間ぶりの安値水準で取引を終えた。
下落幅は一時500ドルに迫る場面があった。
背景はフェイスブックの大幅安。
約5000万人分の会員情報がトランプ陣営に関与した英データ分析会社に不正に利用されていたことが判明。
「広告規制が強化されるとの懸念が売りにつながった」と見方だ。
アマゾンやアルファベット(グーグル)、アップル、マイクロソフトといった大型ハイテク株が軒並み大幅安。
利用者の個人情報を巡るフェイスブックの「炎上」騒ぎは市場でも尾を引く「延焼」となったとの声がある。
ハイテク株比率が高いNASDAQ総合株価指数は137ポイント安と大幅反落。
FOMCを控えての警戒感も台頭した。
S&P500は全11業種が下落。
特に「IT」「エネルギー」「ヘルスケア」の下げが目立った格好だ。
VIX(恐怖)指数は3営業日ぶりに急反発。
20.37%高の19.02。
一時は21.87まで上昇。
3月2日日以来、半月ぶりの高水準を回復する場面があった。
表面利率2.750%の10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は安い)2.85%。
株式相場の大幅安で一時買いが入ったものの、引けにかけては徐々に上げ幅を縮小した。
円相場は小反落。
前週末比10銭円安・ドル高の1ドル=106円05〜15銭。
高値は105円78銭。
英とEUが2020年末までの「移行期間」を設けることで合意したのを好感しポンドは上昇。
 
続落の週初。
先週末の欧米株は堅調だったので国内政治リスク主導との見方だった。
第2次安部内閣発足以来最低の内閣支持率を嫌気したから世論調査の結果がメイン。
国会中継も悪材料の一部となった印象だ。
水曜が春分の日で休場。
休み明けにFOMCの結果というスケジュールも良くはない。
日経平均は25日線(21674円)割れ。
200日線(2万1279円)が視野に入った。
その先は下を試すとすれば3月5日の安値20937円という声もある。
ただ東証1部の売買代金は2兆1678億円と今年最低を記録。
陰の極という見方も出来なくはない。
月足陽線基準21724円、3月メジャーSQ値21575円は遥か上になってしまった。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.356%。
買い方▲8.436%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率は売り方▲15.3%。
買い方▲11.07%と拮抗してきた。
空売り比率は45.2%(前日40.2%)と2日連続40%台。
225先物大証夜間取引終値は日中比160円安の21110円。
現物換算で21300円割れ水準だ。
気学では「人気に逆行し前後場仕成りを変える日」。
アノマリーでは「3月20日は株高の日」。
「彼岸底」は今年3度目の安値水準の可能性。
トリプルボトムでもう一度「肩」を付けて反転というシナリオを考えたいところ。
 
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インフォテリア(3853)・・・動兆。
 
インフォテリアに注目する。
同社はXMLからスタートしたシステム連携ソフトが中核。
ブロックチェーン技術ではトップレベル。
3月26日東証1部指定。
立会外分売からのリバウンド期待。


(兜町カタリスト櫻井)