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新興市場見通し
新興市場見通し

マザーズ指数は13日まで8日連続落を記録。世界的な株安の流れにのみ込まれ、リスク回避の動きが強まった。
14日には自律反発の動きが出たものの、下値不安を残したまま来週を迎えることになる。追い証回避のための投げ売りはまだ出そうで、チャートパターンの悪化も懸念材料だが、東証1部市場などに先行して下落し始めていたため、売り需要の消化は進んでいる。決算発表ラッシュも終わり、不安材料は後退が進んだことで、戻り期待も強まりそうだ。
 
マザーズ指数は8日続落で、年初来安値を更新。昨年後半から推移してきたレンジ相場からも下放れ。週足チャートもデッドクロスしている。マザーズ市場は個人投資家の信用取引の比率が高く、軟調相場では追い証を警戒した暴力的な売りが出やすい。今回も東証1部市場よりも厳しい下落となっている。成長性を評価した割高水準の銘柄が多いことも売りを誘いやすい背景にあるだろう。
 
今回の下落は東証1部市場に連動した面が大きく、続落相場の終盤では打診的な買いも入っていた。急激な下落で売り需要を一気に消化した面が強く、買いが入り始めれば、下落局面の動きは反転。一気の戻りに進む可能性もありそうだ。
新興市場にとって懸念材料だった決算発表もほぼ一巡。決算失望で急落する銘柄もあるが、そこはのど元過ぎれば熱さを忘れる新興市場。傷口が深くとも、既に買い目線に切り替わりつつあり、買いやすさは増してきている。