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129円安と下落、利益確定売り優勢
東京株式(前引け)=129円安と下落、利益確定売り優勢

20日午前の日経平均株価は反落し、前日比129円08銭安い2万8504円38銭で終えた。
前日の米株高を受け朝方の日経平均は、投資家心理が上向き、上げ幅は一時100円を超えた。その後はすぐに値を消す展開となり、下値を探る動きとなった。
 
イエレン次期財務長官の財政出動への積極姿勢が確認され、バイデン新政権下での大型追加経済対策に対する期待感はあるものの、日経平均は前日に大きく値を上げた反動で利益確定の売りが優勢となった。一方、米国の大型経済対策による景気回復期待が支えとなり、下値は堅かった。
 
指数への寄与度の高い銘柄が売られ、指数が押し下げられた。ファストリとソフトバンクG(SBG)の2銘柄で日経平均を82円ほど押し下げた。
 
市場では「海外勢の買いが入るIT株以外は上値を追いにくい」との指摘が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反落した。業種別騰落率では、海運や空運、証券や銀行など景気敏感とされる業種の下落が目立った。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2359億円、売買高は5億9873万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1129、値上がりは933、変わらずは123だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、小売業、銀行業などが下落し、電気機器、輸送用機器、鉱業は上昇した。
 
個別では、ソフトバンクGが下落し、ファーストリテは大幅安。第一三共や中外薬が安い。京王や小田急など私鉄株の一部、海運株が軟調だった。三菱UFJ、三井住友は下押した。OLCが下げ、JAL、ANAは緩んだ
 
一方、東エレクの買いが膨らんで取引時間中の上場来高値を付け、村田製、TDKは強含み、太陽誘電は大幅高、東レや帝人、ホンダや日産自も高い。住友化、板硝子、AGCが堅調だった。
 
東証2部株価指数は前日比2.89ポイント安の6777.33ポイントと反落した。
出来高1億0944万株。値上がり銘柄数は185、値下がり銘柄数は185となった。
 
個別では、川上塗料が昨年来安値を更新。くろがね工作所、アサヒ衛陶、加地テック、ユーピーアール、土屋ホールディングスが売られた。
 
一方、ヤギがストップ高。石井食品、パシフィックネット、田岡化学工業、那須電機鉄工は昨年来高値を更新。アドテック プラズマ テクノロジー、スガイ化学工業、オーケーエム、ストリーム、浜井産業が買われた。