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238円安、米株安やアジア株安で心理悪化
東京株式(大引け)=238円安、米株安やアジア株安で心理悪化
【大引け概況】
20日の日経平均株価は、前日比238円04銭安の2万1583円12銭と大幅反落。
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朝方は、ハイテク株中心に19日の米国株式が大幅に下落した流れを受け、売り優勢で始まり、前場早々に一時2万1526円95銭(前日比294円21銭安)まで下押した。
一巡後は、対ドルでの円伸び悩みもあって下げ渋ったが、戻りは限定され、再度軟化。
 
昼休みの時間帯に中国・上海総合指数が一段安となったことで後場に入り、いったん安値圏に押し戻された。日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍く大引けにかけて上値の重い展開となった。
 
電機や情報通信など主力業種の株式に売りが目立った。日々の売買代金が多い任天堂が年初来安値を更新し、「個人の投資意欲を低減させた」との指摘もあった。午後に入ると市場全体で買い注文が減り、売り物に押される銘柄が多くなった。
 
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比121.46ポイント(0.84%)安の1万4383.76だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、11.94ポイント(0.73%)安の1625.67で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3369億円、売買高は14億3070万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1294と、全体の約6割だった。値上がりは734、変わらずは84だった。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、電気機器、情報・通信業などが下落し、輸送用機器、電気・ガス業、陸運業は上昇した。
 

個別では、カルロス・ゴーン会長の逮捕が嫌気され、日産自動車が売買代金トップで株価は大幅安。三菱自は6%あまり下落して取引を終えた。任天堂、ソフトバンクグループも大きく下げた。アステラスや大塚HD、第一三共など医薬品株が安い。村田製作所、ファナックも軟調。コスモエネルギーホールディングスが値下がり率トップ、長谷川香料、ヤーマンも急落した。GMOインターネット、アウトソーシングも安い。TOKYO BASE、インフォマートも安い。
 
半面、トヨタ自動車やブリヂストンは高い。NTTも頑強。東京電力ホールディングスや中部電が買い優勢だった。メディカル・データ・ビジョン、不二製油グループ本社が値を飛ばし、ヤマシンフィルタも大幅高。トリドールホールディングス、関西ペイントも物色人気を集めた。リソー教育、グレイステクノロジーなども水準を切り上げた。
 
東証2部株価指数は前日比24.26ポイント安の7284.05ポイントと反落した。
出来高1億0675万株。値上がり銘柄数は149、値下がり銘柄数は286となった。
 
個別では、中外鉱業、三井金属エンジニアリング、土屋ホールディングス、カワニシホールディングス、あじかんなど57銘柄が年初来安値を更新。ラピーヌ、クロスキャット、ビットワングループ、大興電子通信、フォーシーズホールディングスが売られた。
 
一方、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスがストップ高。ダイベアは年初来高値を更新。堀田丸正、リスクモンスター、阪神内燃機工業、イワキ、サンテックが買われた。