兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

「満足感は付加価値の高さに比例する」
「満足感は付加価値の高さに比例する」
 
「満足感は付加価値の高さに比例する」
 
 
週末のNY株式市場で主要3指数はそろって終値ベースの過去最高値を更新。
昨年12月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比16.9%増の160万8000戸。
2006年12月以来13年ぶりの高水準。
12月の鉱工業生産指数は製造業部門は0.2%上昇。
市場予想は0.2%低下だった。
自動車・同部品の生産が落ち込む一方、ほかの耐久財や食品・飲料・その他のモノが増加。
中国の2019年のGDP伸び率は6.1%。
1990年以来29年ぶりの低水準。
ただ12月の鉱工業生産と投資の伸びが加速するなど他の経済指標が予想を上回ったことを好感。
グーグル親会社のアルファベットが2.0%高。
前日の取引終了間際に時価総額が1兆ドルを超えた。
時価総額が1兆ドルを超えるのはアップルなどに続き4社目。
週間ではNYダウが1.82%、NASDAQが2.29%、S&P500が1.96%上昇。
堅調な米経済指標や良好な企業決算を受け国債利回りは上昇(価格は下落)。
10年国債利回りは1.825%。
2年国債利回りは1.565%。
10年債利回りは一時1.849%まで上昇した。
「米国株が最高値を更新しても10年債利回りが2%を超えるとは思われない」という声も聞こえる。
ドル円は110円台前半で小動き。
恐怖と欲望指数は89→89と横ばい。
月曜のNY市場はキング牧師生誕の日で休場。
 
週間ベースでNYダウは1.8%高、2週続伸(累計2.5%上昇)。
NASDAQは2.3%高、6週続伸(同8.5%上昇)。
S&P500は2.0%高、6週続伸(同2.9%上昇)。
 
 
日経平均は寄り付き170円高、終値106円高。
4日ぶりに終値での24000円台を回復した。
続伸とはなったものの日足は3日連続陰線。
1月SQ値(23857円)に対しては3勝2敗。
昨年12月17日のザラバ高値(24091円)を上回った寄り付き。
「二の矢が続かずに上値買いならず」との見方。
終値では17日の24066円を回復できず。
マザーズ指数は下落。
日経平均は週間では約190円の上昇。
週足は2週連続陽線。
東証1部の売買代金は2兆13億円。
値上がり1194銘柄(前日654銘柄)、値下がり837銘柄(前日1406銘柄)。
新高値64銘柄(前日76銘柄)。
新安値9銘柄(前日13銘柄)。
騰落レシオは93.63と低下(前日94.41)。
NTレシオは13.85倍と上昇(10月28日が13.87倍)。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
25日線(23746円)からは0.90%のプラスかい離。
200日(21974円)からは9.40%のプラスかい離。
5日線(23953円)は右肩上がりでサポート。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.904% 。
買い方▲5.993%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.379%。
買い方▲12.457%。
空売り比率は43.3%で4日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.1%。
QUICK調査の1月10時点の信用評価損率は▲10.86%と2週連続の改善。
日経HVは14.6、日経VIは13.20。
日経平均採用銘柄のPERは14.53倍。
EPSは1654円。
PBRは1.17倍。
BPSは20548円。
225先物採用銘柄の益回りは6.88%。
ドル建て日経平均は218.12(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は2円高2327円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
シカゴ225終値は大証日中比5円高の24035円。
高値24115円、安値23990円。
気学では「高下激しく初高後安の日。下放れたら小底」。
火曜は「関門注意日にして、後場仕成りの急変を見る」。
水曜は「変化を起こす重要日。前日来の足取りに注意」。
木曜は「一方に偏して動く。波動に注意して駆け引きせよ」。
金曜は「前場寄り付きと大引けを見て、高きは売り、安きは買い」。
勝手雲は黒くねじれ24日にまた白くねじれる。
「株高の日」の月曜。
NYはキング牧師生誕祭でNY休場。
24日からは中国市場が春節休み(30日まで)。
21日からはダヴォス会議というスケジュール。
「1月が陽線なら、1年間通じて陽線になる確率は72%」と市場関係者。
その年足陽線基準は23204円だ。
 
日曜日経では「6G通信、30年実現へ」の見出し。
日本はポスト5Gの総合戦略を官民でつくる方向だという。
個人の立体映像を離れた場所に浮かび上がらせたり、ロボットが身の回りの世話をする。
そんな時代がやってくるということ。
医療データの流通も増えることから求められるのはセキュリティという指摘もある。
以下は日本の官民が目指す6G。
(1)5Gの10倍の超高速通信
(2)同時にネット接続できる機器は10倍
(3)電力消費の大幅削減
(4)量子暗号でセキュリティ確保
(5)AIによるネットワーク制御
5Gで出遅れた日本にとって次世代通信の6Gこそイニシアティブを取る場面になろうか。
 
興味深かったのは月曜日経朝刊の「経営の視点」。
テーマは「もがくヤマトとセブン」。
「お客様のため」というのは江戸時代以来の商売の鉄則。
その延長線上で動いた来たこの社会インフラとなった両社。
翌日配送、クール宅急便、再配達などがヤマト。
24時間営業、、鮮度追及の食品、公共料金の収納代行などがセブン。
これらの成長の源が「お客さまのため」だった。
しかし積みかさなったことで現場は悲鳴。
自縄自縛での合成の誤謬となってしまったとの指摘だ。
理由は顧客の価値観の変化、生活習慣の変化。
玄関先での荷物受け取りがストレスに変化し、売れ残りを前提としたコンビニの品ぞろえには冷たい視線。
提案は「昭和・平成」の「お客様のため」から「令和」の持続可能な「お客様のため」への移行だという。
これって未来の見えない証券界にとっても大事なことではなかろうか。
個人投資家、機関投資家などさまざまな「お客様」の価値観の変化。
そして満足感の変化を感じ取らないとそれこそおいてけぼり。
手数料の安さだけを注視していると間違うような気がする。
「満足感は付加価値の高さに比例する」という時代がやってくるような気がしてならない。
いい加減に装置産業から脱却しなければいけない時期が来ているように思える。
ゴルフのセルフプレイで「価格が安いから満足」とはけっして言えないような気がする。
 
NYダウは50ドル高の29348ドルと続伸。
NASDAQは31ポイント高の9388ポイントと5日続伸。
S&P500は12ポイント高の3329ポイントと3日続伸。
ダウ輸送株指数は26ポイント安の11270ポイントと3日続伸。
SOX指数は0.67%上昇。
VIX指数は12.10。
3市場の売買高は73億株(直近20日平均70億株)。
225先物CME円建ては大証日中比5円高の24035円。
ドル建ては大証比日中比20円高の24050円。
ドル円は110.14円。
10年国債利回りは1.825%。
2年国債利回りは1.565%。
 
週間ベースで日経平均株価は0.8%高、2週続伸(累計1.6%上昇)。
TOPIXは0.0%高、2週続伸(同0.8%上昇)。
東証マザーズ指数は0.6%安、3週続落、(同2.5%下落)。
日経ジャスダック平均は0.6%高、15週続伸(同16.0%上昇)、
東証2部指数は1.5%高、3週続伸(同3.1%上昇)。
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
ツムラ(4540)・・・動兆
 
ツムラに注目する。
同社は医療用漢方薬で国内シェア8割超。
高齢者、がん支持療法、女性関連の3領域が重点。 
ロボットやAIを駆使した漢方薬の生産革新に期待感。
まず日本の工場に導入し、中国にも展開する計画。


(兜町カタリスト櫻井)