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大幅反落、電子部品株売られる
東京株式(前引け)=大幅反落、電子部品株売られる

11日午前の日経平均株価は大幅反落した。午前終値は前日比812円39銭(2.75%)安の2万8705円95銭だった。
 
前日の米国株市場でハイテク株に売りがかさみ、ナスダック総合指数が350ポイント強の急落をみせたことを受け、ハイテクセクターを中心に幅広く売り込まれる展開となった。日経平均は先物を絡めて下げ足を強め、800円を超える波乱安の展開となり、2万9000円台を大きく割り込み、引け際に2万8700円も瞬間下回る場面があった。全体の8割以上の銘柄が下落したが、バリュー株の一角に買いが入るなど全面安とはならず、値上がり銘柄数も300を上回った。
東エレクやアドテストといった半導体関連、ソフトバンクグループ(SBG)に売りが出て指数を押し下げた。
前日に21年3月期決算を発表したパナソニックも大幅安となった。市場では「決算発表をきっかけに売りを出す流れが続いている」との声が聞かれた。
 
午前の中ごろから売り圧力が高まった。日経平均がチャート上で5日移動平均(2万9146円)を明確に下回ると、売りに拍車がかかった。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、午前は38.65ポイント安い1913.62だった。JPX日経インデックス400も反落した。
 

前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3946億円、売買高は6億1649万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1770と、全体の約8割を占めた。値上がりは330、変わらずは81銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では精密機器、非鉄金属、ガラス・土石製品の下落が目立った。上昇は電気・ガス業のみ。
 
個別では、売買代金断トツのソフトバンクグループが6%安と急落、東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体関連も大幅安、トヨタ自動車、村田製作所、パナソニックなども安い。ホクシンが急反落、ボルテージ、テクマトリックスなどの下げも目立つ。
 
半面、任天堂が、日本製鉄、日本郵船などが買われた。日本ケミコンが急騰、グリーも値を飛ばした。新日本科学も物色人気となった。
 
 
東証2部株価指数は前日比55.75ポイント安の7478.22ポイントと5日ぶり反落した。
出来高1億2128万株。値上がり銘柄数は104、値下がり銘柄数は290となった。
 
個別ではYE DIGITAL、ソケッツ、タクミナが年初来安値を更新。ヴィスコ・テクノロジーズ、神鋼環境ソリューション、ミズホメディー、TONE、東京ボード工業が売られた。
 
一方、三井金属エンジニアリング、エス・ディー・エス バイオテック、オーナンバ、岡山県貨物運送、東海リースが年初来高値を更新。セキド、AMGホールディングス、石井食品、太平製作所、電響社が買われた。