兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

554円安と大幅安、米株安を嫌気
東京株式(前引け)=554円安と大幅安、米株安を嫌気

4日午前の日経平均株価は大幅反落、前日比554円69銭安の2万9004円41銭で終えた。前引け前に一時、2万9000円を割り込む場面もあった。
米長期金利が再び一時1.5%に迫る水準まで上昇したことをきっかけに、相対的な割高感のある成長(グロース)株の売りが膨らんでいる。
 
前日の米国株市場でハイテク株中心に売られ主要株指数が下落したことを受けリスク回避の売りがかさむ形となった。米追加経済対策や新型コロナワクチンの普及による景気回復期待が高まる一方、再び上昇基調にある米長期金利を横目に主力ハイテク株を中心に売り圧力が強い。日経平均は寄り後も下げ幅を漸次拡大させ、前引け時点で550円あまりの急落となった。
値がさのグロース株の下落が目立つ。ファストリとソフトバンクGの2銘柄で280円ほど日経平均を下押しした。
 
日経平均は25日移動平均(2万9277円、3日時点)を下回って推移している。市場では「下値のメドをつかむのが難しく、しかけ的な売りによる急落リスクも意識され押し目買いを入れにくい」との見方もあった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落。TOPIXは前日比1.26%安で午前の取引を終えた。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2479億円、売買高は6億2021万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1724と、全体の8割弱を占めた。値上がりは377、変わらずは91銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、情報・通信業、その他製品の下落が目立ち、上昇は海運業、不動産業、水産・農林業など。
 
個別銘柄ではソフトバンクGの下げがきつく、NTT、ZHDは大幅安。ファーストリテが急落し、東エレク、スクリン、アドテストが売られた。住友鉱、三井金が大幅安。三菱UFJ、三井住友、マネックスG、住友鉱はさえない。
 
一方、日立造はストップ高。商船三井、郵船、川崎汽など海運株が買われた。マルハニチロはしっかり。三井不も買われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比42.15ポイント安の7326.89ポイントと反落した。
出来高1億0310万株。値上がり銘柄数は118、値下がり銘柄数は274となった。
 
個別ではバリオセキュアが昨年来安値を更新。ユニバンス、アサヒ衛陶、オーナンバ、ツインバード工業、天昇電気工業は値下がり率上位に売られた。
 
 一方、ビットワングループ、フレンドリーが一時ストップ高と値を飛ばした。ヒラキ、旭コンクリート工業、川岸工業、千代田化工建設は昨年来高値を更新。パシフィックネット、ダイハツディーゼル、アライドテレシスホールディングス、サイバーステップ、ビート・ホールディングス・リミテッドが買われた。