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反落 円高でリスク回避の売りが優勢
東京株式(前引け)=反落 円高でリスク回避の売りが優勢

17日の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比174円07銭安の2万3301円46銭だった。
前場の東京株式市場は主力株をはじめリスク回避の売りが優勢となった。
前日の米国株市場でハイテク株に売りがかさみナスダック総合指数が軟調だったことや、外国為替市場でドル安・円高に振れたことも全体の地合いを悪くした。ファーストリテイリングなど値がさ株が軟調で指数の足を引っ張っている。
 
ただ、半導体株の一角には買いが入るなど、輸出関連株も売り一色ではなかった。前日下落した銀行株は特段材料がない中でも反発しており、「下がった物を売って上がったものを買うというリターン・リバーサル的な動きをしがちな個人投資家の動きが表れている」との指摘もあった。
 
日銀の金融政策決定会合の結果がまもなく発表される。「発表後のドル円に動きが出れば、株式市場にも動きが出るかもしれない」とされるが、為替が変動しなければ、後場も個人投資家による個別物色が中心となり、商いは膨らみにくいだろう。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆260億円、売買高は5億5786万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。東証1部の値下がり銘柄数は1296。値上がりは750銘柄、変わらずは124銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、陸運業、鉄鋼、空運業、非鉄金属などが下落。上昇は海運業、銀行業など。
 
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテが軟調で、エムスリーが反落し、2021年3月期は民営化後最大の連結最終赤字となる見通しとなったJR東日本とJR西日本はそれぞれ4%安だった。ANAは続落。任天堂はさえなかった。日本製鉄が安く、三井金は小幅に値を下げた。トヨタ、デンソー、ソニー、レーザーテックも下落した。
 
半面、東エレク、キーエンス、郵船が買われ、チェンジ、三井住友、楽天も上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比37.85ポイント安の6376.56ポイントと反落。
出来高1億0155万株。値上がり銘柄数は154、値下がり銘柄数は219となった。
 
個別では、アマテイ、ラオックス、アウンコンサルティング、日本パワーファスニング、アライドテレシスホールディングスが売られた。
 
一方、鈴与シンワートが一時ストップ高と値を飛ばした。プレミアムウォーターホールディングス、サトウ食品、ファーマフーズ、ODKソリューションズ、宮入バルブ製作所など6銘柄は年初来高値を更新。ハイレックスコーポレーション、アルプス物流、平和紙業、神姫バス、アールエイジが買われた。