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反発、円安好感 半導体関連株上昇
東京株式(前引け)=反発、円安好感 半導体関連株上昇
26日午前の日経平均株価は反発した。前日比130円92銭高の2万2346円24銭で前場を終えた。上げ幅を166円まで広げ、取引時間中としては2月27日以来およそ2カ月ぶりの高値を付ける場面があった。
 
前日の米主要株価指数は高安まちまちだったが、朝方から買いが先行し堅調に推移した。
「前日発表された業績の中では出色の好決算」とされた東エレクが1銘柄で日経平均株価を一時80円程度押し上げ、他の半導体関連株にも買いが波及して相場全体を支えた。
その後、もみ合い商状が続いていたが、株価指数先物にややまとまった売りが出たことをきっかけに、上げ幅を縮小した。
 
2月27日の戻り高値(ザラバで2万2502円)は視野に入るとみられるが、「今日は取引時間中も引け後にも主要企業の決算が多いため、後場は業績を見極めたいという姿勢が出て上値が重くなるかもしれない」と話す市場関係者もいた。
 
業種別株価指数(33業種)は、電気機器、機械、金属製品、精密機器などが上昇。石油・石炭製品、サービス業などが下落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2602億円、売買高は7億3391万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1188、値下がりは775、変わらずは119銘柄だった。
 
個別では、東京エレクトロンが大商いで値を飛ばしたほか、ソニー、日本電産も、キーエンスなども高い。TDKやアルプスなどスマートフォン関連が高い。アイルランドの製薬大手シャイアーへの巨額買収提案で株価が急落していた武田は反発した。
バリューコマースがストップ高に買われ、アクセルもストップ高、日本航空電子工業、グランディハウスも大幅高となった。
 
一方、1〜3月期の連結決算が最終赤字に転じたLINEが安い。安川電やファナックといった産業用ロボットの一部も売りが優勢となった。任天堂も下落した。
エムスリーは急落。JSR、日本車両製造も大きく値を下げた。スタンレー電気も安い。
 
東証2部株価指数は前日比20.72ポイント高の7103.15ポイントと5日続伸した。
出来高4450万株。値上がり銘柄数は227、値下がり銘柄数は181となった。
 
個別では、三光マーケティングフーズ、ジェイ・エス・ビー、フライトホールディングス、エスティック、正興電機製作所など7銘柄が年初来高値を更新。インスペック、ビート・ホールディングス・リミテッド、アイケイ、富士古河E&C、日本製罐が買われた。
 
一方、サイバーステップ、朝日印刷、日本鋳造、セブン工業、フジコピアンが年初来安値を更新。大和自動車交通、セブンシーズホールディングス、川崎近海汽船、マーチャント・バンカーズ、リミックスポイントが売られた。