兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「演出家」
「演出家」
「演出家」
 
週末の経済財政諮問会議。
菅首相のコメント。

現在の最大の課題は新型コロナウイルス対策であります。
この3週間が極めて重要であり、感染拡大地域における飲食店の時間短縮、
GoToトラベルの一時停止、病床の確保などの対策を講じております。
『国民の命と暮らしを守る』。
このことを最優先に、国民の皆さんと共に、この感染拡大を何とか乗り越えていきたい。
このように思います。
医療機関などの支援、雇用や事業の支援、近年の災害に対応した国土強靱(きょうじん)化、
ポストコロナに向けたデジタル化や脱炭素化について、経済の回復に向けて十分な中身となるよう、
関係省庁一体となって今検討しております。
またオンライン診療、オンライン教育についても、国民がデジタル化のメリットを最大限受けられるように、
しっかり規制改革の結論を出していただくようにお願いします。
その中で、教育については、今年度中に端末の1人1台環境を実現した上で、
オンラインを活用できる外部人材の活用などを進めていただくようにお願いしたいと思います。
 
買いも売りもその動機は一つではない。
例えば買いは、上っているから買う、下がり切ったように見えるから買う、利益がでたから買う。
すくなくとも3つの動機が存在している。
逆に売りは、下がっているから売る、上がり切ったように見えるから売る、利益が出たから売る。
こちらも少なくとも3通りの背景が存在する。
つまり正解は9個のうちから1個を選ぶという作業。
正当確率は約1割だから複雑な連立方程式にならざるを得ない。
アナリストやFPなどが考えるように単純な買い手や売り手だけの世界なら困惑もないのだろうが・・・。
理想と現実はあまりにも食い違っている。
それをないものとして相場を考えると間違わざるを得ない。
 
投資家さんにとってはどれもが難解な言葉ばかりになってきている。
そしてその横文字や専門語が村言葉や符牒と化しているからさらに訳がわからなくなる。
ところが投資家さんの方も「知らない」ということが格好悪いからか「わかったふり」をして時間を過ごしがち。
せっかく時間を使ってきっと有意義な論を吐いて聞いてもらっているのだからお互いやさしさを求めるべきではなかろうか。
話す方もなかなか理解できていない言葉を理解してもらうのはペンシルロケットで月に行くよりも難しいだろう。
解剖してみれば結局単純な論理になってしまうことが怖いから、長い専門用語で化粧する市場会話。
あるいは、結論の空虚さを糊塗するための便利な用語が経済用語や市場言葉かも知れない。
何の意味もないし、時間の無駄でさえある。
そもそもあることを説明するのにワンセンテンスで説明できるというのが理想。
ピーターリンチ氏も「子供にクレヨンで説明できないような銘柄には投資してはいけない」と述べている。
「知らないことは知らない」
「わからないことはわからない」
「もっとやさしい言葉で語って」
「もっとやさしく語るためにはどうするか」。
所詮市場は人間が行う思考と行為の集積物。
難解な横文字ではなく、耳や脳がついていけるような日常会話で語られるべきだろう。
 
ある先輩氏の言葉。
「相場っていうのは演出家がいるみたいに見える。
ストップ高している銘柄の昨日と今日の状況が相当違うかといえばそうでもない。
でも現実には株価が動き買い物がイナゴのように集まる。
どんな企業もIRも努力はしているのは一緒。
でも気がつかれる銘柄と気がつかれない銘柄の差はある意味演出家の脚本の有無ではないか」。
その昔競馬には演出家がいるのではないかという思考法が流行したことがある。
コンピュータを用いてサインが出ているのではないかという説。
ただここでいう演出とはこの類とは全く違う種類の演出ということ。
誰かが気がつくから買い物が入り相場が誕生する。
しかしどんなに努力してもこの演出家というのは見えないし存在ら疑義がある。
それでも現実に同じようなことをしている銘柄に差が出るのはこの演出の差と考えたくもなる。
相場演出説とでも言えばいいのだろうか。
「演出家のすべき仕事は戯曲、脚本の解釈」という定義がある。
株式市場に換言すれば「成長シナリオや未来予想図の解釈」とでも言えばいいのだろうか。
これらはアナリストレポートに存在する訳ではない。
財務や業績動向の枝葉末節にこだわる人間に大局的なシナリオなど読み取れる訳はない。
ただ問題は財務分析のアナリストの作成した四半期至上主義によって企業の未来は狭くなる。
そうではなくて本当に求められるのは自由奔放な発想を持った相場脚本。
企業側もアナリストレポート迎合主義に陥ると小粒になって自分自身で先が見えなくなりがちなもの。
せめて10年先の自社の理想像くらいは語ってくれれば相場もスッキリするかも知れない。
些末なことではなく大胆な未来こそ本来市場が望んでいるものに他ならない。
求められるのは普段はバカにされがちな蟷螂の斧そのものなのかも知れない。
あるいは「夢の創造」と言い換えてもよかろうか。
 
《兜町ポエム》
 
「通りゃんせ♪」
 
通りゃんせ♪通りゃんせ♪
ここはどこの細道じゃ
3万円の細道じゃ
ちっと通してくだしゃんせ
御用のないもの通しゃせぬ
株価のめでたい上昇に
ご祝儀おさめに参ります
行きは良い良い帰りは怖い
怖いながらも通りゃんせ通りゃんせ♪
 
★新月
1月13日
2月12日
3月13日
4月12日
5月12日
6月10日
7月10日
8月8日
9月7日
10月6日
11月5日
12月4日
 
★満月
 
1月29日
2月27日
3月29日
4月27日
5月26日(スーパームーン)、皆既月食
6月25日
7月24日
8月22日
9月21日
10月20日
11月21日
12月19日
 
★その他
 
11月19日部分月食
1月4日しぶんぎ流星群最大
8月13日ペルセウス座流星群最大
12月14日ふたご座流星群最大
2月2日節分(2020年までは3日だったから37年ぶり)
2月2日の節分は1897年以来124年ぶり
 
興味深いのは11月10日のブルームバーグでの報道。
野村証券は21年末のTOPIXを1825.
日経平均株価は2万8000円と予想した。
ゴールドマン・サックス証券はTOPIXを1875、
日経平均株価は2万7200円と21年の目標水準を引き上げた。
相場格言は「つまずき」。
一方、相場用語ではブル(雄牛)は上昇を意味。
どちらに傾くのだろうか。
 

(櫻井)