兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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期日迎えもある
「期日迎えもある」
週末のNYダウとS&P500は小幅上昇。
NASDAQは6日ぶりの反落。
週明け19日はプレジデンツデーの祝日で休場。
方向感のない展開となった。
大陪審がロシアの米大統領選干渉疑惑を巡りロシア人13人と3団体を起訴したとの報道。
これが悪材料視された面もある。
週足ではNYダウが4.25%上昇し2016年11月以来の上昇。
NYダウは6日続伸。
週間で1028ドル上昇。
2〜8日の下落幅の約6割を回復した。
S&Pが4.3%上昇し2013年1月以来の上昇。
NASDAQは5.31%上昇し2011年12月以来の好成績
住宅着工件数は前月比9.7%増加し、戸数ベースで1年3カ月ぶりの高水準
。輸入物価指数も予想を上回る上昇で着地した。
債券市場は小動き。
「債券は売られ過ぎていた。こうした状況も終わりに近づきつつある」という指摘もある。
一時105円台だったドル円は106円台前半。
「次の焦点は28日と3月1日のFRBパウエル議長の議会証言」となっている。
 
 
週末の日経平均は続伸。
ドル円の105円台などお構いなくの上昇。
「円高耐性」という声も聞こえる。
前半軟調、後半堅調で週間では上昇。
約337円の上昇となり、週足では6週ぶりに陽線となった。
2月第1週海外投資家は5週連続で売り越し。
売越額は6446億円で2016年3月第2週以来1年11カ月ぶりの高水準。
個人は3週連続の買い越し。買越額は7458億円。
1987年10月第3週(6504億円)を上回り、30年4カ月ぶりに過去最高を更新。
信託銀行は4週連続で買い越し、買越額は917億円。
先物では海外投資家が3週連続で売り越し。
売越額は9784億円で2015年12月第2週以来の大きさ。
現物と合計した売越額は1兆6230億円に膨らんだ。
25日線からの乖離はマイナス5.3%。
200日線からの乖離はプラス3.1%。
やはり200日線で踏みとどまった格好。
25日線と75日線はあと数日でデッドクロスの気配。
騰落レシオは78.76%。
空売り比率は42.6%と低下したものの40%台継続。
日経VIは23.48まで低下した。
日経平均採用銘柄のEPSは1679.83円と過去最高を更新。
PERは12.93倍と依然13倍台割れ。
日経平均が596円安した5日が1567円だったから、この2週間で100円以上も増加した。
「2013年6月初め〜2017年8月末までの1043日の相場。
PERが12倍台だったのはわずか10日」との指摘。
その10日について100日後の株価。
平均18.8%の上昇率を記録していたというのが歴史だった。
「正味のPER評価が本番となる」という見方もある。
シカゴ225先物終値は大証日中比135円高の21875円。
高値が21910円だったからこれがまずは目標値。
プレジデンツでーで休場のNY、春節で休場の上海。
東京市場の独立心が問われる月曜だ。
気学では「逆行性の日。足取り注意」とある。
 
ブラック・マンデー越えは個人の日本株買い越し額。
2月第1週の買い越しは7458億円。
遡及可能がデータは1987年以降。
これまでの最大は1987年10月第3週の6504億円だった。
これを抜いたことになる。
それまでの3週間での買い越しは1.2兆円。
下落時の外国人売り、個人買いの動きは今回もあったことになる。
今年の2月第1週の1891円という下落幅。
リーマン・ショック後の2008年10月を抜いた。
ただ3週間で約2500円だから下落率では約13.2%。
日経平均が8000円の時に3週間で1000円下落したら「急落」と言っただろうか。
時と場合によって肌感覚は異なるという好例であろう。
ココからは昨年8月安値の信用売り方期日迎えに期待という声も聞こえる。
 
因みに・・・。
アルゴリズムを駆使した大手ヘッジファンド2社が2月の市場変動により大幅な損失。
業界大手であるカンタブ・キャピタル・パートナーズのクオンティテイティブ・ファンド。
年初から2月9日までで10.7%下落。
システマティカ・インベストメンツのオルタナティブ・マーケッツ・ファンドは同期間で8.9%下落。
見えない影に怯える必要はなかろう。
 
NYダウは19ドル高の25219ドルと6日続伸。
NASDAQは16ポイント安の7239ポイントと6日ぶりの反落。
S&P500は1ポイント高の2732ポイントと6日続伸。
ダウ輸送株指数は54ポイント安の10502ポイント。
3市場の売買高は71億株。
CME円建ては大証比135円高の21875円。
ドル建ては大証比160ポイント高の21900ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比160円高の21900円。
ドル円は106.31円。
10年国債利回りは2.877%。
 
 
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DIT(3916)・・・動兆。
 
DITに注目する。
同社は独立系情報サービスでソフトウエア開発が中核。
金融、医薬・製薬、社会インフラ向けにシステム開発好調。
車載関連やモバイル向け組み込み開発、働き方改革関連でのエクセル業務改善ソフト「ソブロス」に期待。
業績は好調。
第2四半期は、売上高が55.16億1600万円(前年同期比13.6%増)、
営業利益が3.79億円(同24.9%増)と2ケタ増収増益で着地。
3月末基準で1株を2株に分割。
15日にストップ高している。


(兜町カタリスト櫻井)