不安定な相場展開か
不安定な相場展開か |
19日の日経平均株価は大幅続落し、2万7467円(前日比790円安)引けとなった。米長期金利の上昇を背景に18日の米国株式市場で主要3指数が下落した流れを受け、売り優勢となった。
時間外取引での米株価指数先物が下げ幅を拡大するとともに、一段安の展開となり、一時940円超下落する場面もあった。
さすがにきょうの下げはやり過ぎということで強い反発が見られるようなら、日経平均も「きょうの下げは一体何だったの?」といったくらいに鋭角的に切り返してきても不思議はないだろう。
市場では、「三角もち合い下放れの格好となり、ボックス下限の2万7000円近辺も意識される」、「テクニカル的に一定線を超えるとさらに売りが出てくる可能性があり、ボトムを見極める必要がある」などの声が聞かれた。
あす20日の日経平均株価は、不安定な相場展開か。
引き続き米長期金利の動向が注視されるなか、いったん金利が落ち着くようであれば、買い戻しにつながる可能性がある。もっとも、現地25−26日開催のFOMC(米連邦公開市場員会)までは神経質となり、地合いによっては仕掛け売りが出やすい面もあるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(19日現在)
28511.61 均衡表雲下限(日足)
28478.56 新値三本足陽転値
28351.29 均衡表基準線(日足)
28239.51 6日移動平均線
28236.68 均衡表転換線(日足)
28174.42 ボリンジャー:-1σ(25日)
28077.64 ボリンジャー:-1σ(13週)
27776.14 ボリンジャー:-1σ(26週)
27770.94 ボリンジャー:-2σ(25日)
27467.23 ★日経平均株価19日終値
27442.28 ボリンジャー:-2σ(13週)
27367.46 ボリンジャー:-3σ(25日)
26861.64 ボリンジャー:-2σ(26週)
26806.92 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は大陰線を描き、昨年10月6日以来の低水準となる27314.41円まで下ヒゲを伸ばした。株価上方では75日移動平均線が200日線を下回ってデッドクロス(DC)を示現し、TOPIXも5日線と25日線の短期DCを形成。
日経平均の一目均衡表で転換線が基準線を下回って三役逆転となったこともあり、下落トレンドの強まりが懸念される。