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続伸、米株安受け売られるも一巡後に買い戻し
東京株式(前引け)=続伸、米株安受け売られるも一巡後に買い戻し
20日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比30円95銭高の2万2222円13銭で終えた。東証株価指数(TOPIX)は4.26ポイント高の1754.44と、ともに底堅い値動きとなった。
 
前日の米国株式市場は、半導体受託最大手の台湾TSMC(台湾積体電路製造)が世界のスマートフォン需要の先行きに慎重な見方を示したことで、IT関連株を中心に売られて軟調な展開だった。
東京株式市場もこの流れを引き継ぎ、半導体関連の電気機器や機械、金属製品、化学などが下げを主導し、日経平均株価は6営業日ぶりの反落で始まった。
 
売り一巡後は円弱含みを支えに持ち直し、上げに転じた。先物にまとまった買いが断続的に入り、前引けにかけて強含み歩調となった。
 
市場からは「半導体関連株は売られたが、円安に傾いたことで買い安心感が出てきた。日米首脳会談も無難に終え、相場は最悪状態から脱したようだ。
ムードは変わりつつあり、一本調子ではないにしろ上値をうかがう動きが期待される。
来週は決算シーズン突入で好業績を織り込んでいくとみられる」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は7億4927万株、売買代金は1兆2556億円。騰落銘柄数は値上がり1201銘柄、値下がり782銘柄、変わらず94銘柄。
 
 個別には、任天堂が高く、マネックスグループも上昇。伊藤忠が子会社化すると発表したユニファミマが年初来高値を更新。ファーストリテイリングも値を上げている。20日に新商品の「ニンテンドーラボ」を発売した任天堂が高い。エムアップが続急騰、THEグローバル社、日本ライフラインなども値を飛ばした。
 
半面、加熱式たばこの販売鈍化への警戒からJTが下落。武田薬品工業が軟調、スクリン、東京エレクトロン、SUMCOも値を下げた。KOAが急落、インターアクション、日立ハイテクノロジーズなども安い。ファナックなど産業用ロボット関連株も売られた。
 
東証2部株価指数は前日比7.72ポイント安の6976.75ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は162となった。
 
個別ではボーソー油脂、石井食品、東邦化学工業、ササクラ、東芝など7銘柄が年初来安値を更新。ファステップス、ヨネックス、アライドテレシスホールディングス、ASTI、マルゼンが売られた。
 
一方、魚喜、三光マーケティングフーズ、グッドコムアセットが年初来高値を更新。インスペック、日本伸銅、プレミアムウォーターホールディングス、テクノスマート、リミックスポイントが買われた。