本日の日経平均は、前日終値を挟んでのこう着となり、小幅に3日続落となった
本日の日経平均は、前日終値を挟んでのこう着となり、小幅に3日続落となった |
先週末の7月米雇用統計が米株高と円安を促したことから週初は買いが先行し、日経平均は2万円を回復した。
しかし、上値は重く、北朝鮮の問題から地政学リスクが意識され大きく売られた。
決算銘柄を中心に個別物色は引き続き旺盛であったが、マザーズ指数は下げが加速するなど、レンジの下限である1万9900円どころを大きく割り込んだ。
押し目買いも限定的で、三連休を前にリスク回避の売りに押された。
日経平均は週間では約222円の下落となり、週足では陰線を形成した。4週連続の下落となった。
さて来週は、上値の重い展開か。
日経平均が長く続いたこう着相場から下げを強める動きとなったことから、積極的な買いが入りづらいと考える。
引き続き、北朝鮮の地政学リスクへの警戒はくすぶることになろう。
また、海外勢は9月のレイバーデーまでは夏季休暇となるため、商いは膨らみづらいだろう。
国内に株価浮揚材料が少ないなか、指数は外部環境に振らされる展開が想定される。
為替動向に注目が集まると考えるが、市場の目線はすでに月末のジャクソンホール会合にあり、同イベントを通過するまでは、足元のドル安・円高トレンドには大きな変化はないとみる。夏枯れムードが強まりそうで、方向感のない不安定な地合いが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(10日現在)
20230.41 新値三本足陽転値
20225.08 ボリンジャー:+2σ(25日)
20125.48 ボリンジャー:+1σ(13週)
20118.44 ボリンジャー:+1σ(25日)
20070.05 ボリンジャー:+1σ(26週)
20015.71 均衡表雲上限(日足)
20011.81 25日移動平均線
19989.17 均衡表転換線(週足)
19951.32 13週移動平均線
19930.55 均衡表基準線(日足)
19916.99 6日移動平均線
19905.18 ボリンジャー:-1σ(25日)
19889.30 75日移動平均線
19886.98 均衡表転換線(日足)
19798.54 ボリンジャー:-2σ(25日)
19777.16 ボリンジャー:-1σ(13週)
19729.74 ★日経平均株価10日終値
19691.91 ボリンジャー:-3σ(25日)
19603.00 ボリンジャー:-2σ(13週)
19569.22 26週移動平均線
19428.84 ボリンジャー:-3σ(13週)
19369.47 均衡表雲下限(日足)
19271.40 均衡表基準線(週足)
19187.37 200日移動平均線
19068.39 ボリンジャー:-1σ(26週)
18567.56 ボリンジャー:-2σ(26週)
ボリンジャーバンドはバンドが拡大傾向にあるが、それでも-3σまで下がっている状態であり、売られ過ぎが意識されるところである。
一目均衡表では雲の中での推移であり、強弱感が対立しやすいところであるが、雲下限が切り上がりをみせているため、これが支持線として機能するかを見極める必要がある。
遅行スパンは下方シグナルを発生させていることもあり、足元のもち合いレンジを下回っていることからみれば、調整が長期化する可能性がある。その他、週間形状では13週線を割り込んでいるため、目先は26週線を支持線として試す可能性がありそうだ。