兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

反落、143円安 米株急落で心理悪化
東京株式(前引け)=反落、143円安 米株急落で心理悪化
 
25日の日経平均株価は反落し、前日比143円95銭安の2万2134円17銭で午前の取引を終えた。
前日の米国株市場でNYダウが一時600ドル以上の下げをみせたこともあって、リスクオフの流れにさらされた。この流れを引き継ぎ、売り優勢で始まった。
日経平均株価の下げ幅が、200円に迫る場面もあった。
 
外国為替市場では1ドル=108円90銭近辺の推移と円安水準にあり、これが安値に買い向かう材料となり日経平均は寄り後に戻り足となったが、前場後半に売り直された。機械や電気セクターなど中心に主力株への売りが目立つ展開となった。
 
香港のハンセン指数などアジア株式相場が軟調に始まったことも重荷となった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
 
市場からは「米10年債利回り3%が警戒され、売り仕掛けに動いたようだ。ただ、売りが先行してきた外国人投資家の買い戻しや、日銀のETF買いが期待され、日経平均は2万2000円台での値固めになるとみている」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は7億473万株、売買代金は1兆2301億円。騰落銘柄数は値上がり861銘柄、値下がり1096銘柄、変わらず120銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、機械、電気機器、石油・石炭製品の下落が目立ち、上昇は、電気・ガス業、食料品、ゴム製品など。


個別では、コマツが大きく下げたほか、午前に決算説明会を開いた日電産が売られた。武田の下げが目立った。ファナック、安川電機やSMCなども軟調。日立、三井不、いすゞも下落した。キヤノンマーケティングジャパンが急落、TATERUも大きく値を下げた。カシオ計算機も大幅安だった。
 
半面、米国で腎疾患薬の販売承認を受けたと発表した大塚HDが上げた。NTTがしっかり、エーザイも高い。証券会社が投資判断を引き上げたセガサミーホールディングスが買われた。新日本無線が急騰、東光高岳も値を飛ばした。
 
 
 
東証2部株価指数は前日比8.46ポイント安の7067.97ポイントと4日ぶり反落した。
出来高4052万株。値上がり銘柄数は189、値下がり銘柄数は228となった。
 
個別では、アゼアス、サンコーテクノ、サイバーステップ、朝日印刷、西菱電機など10銘柄が年初来安値を更新。ミロク、ファーマフーズ、ビューティ花壇、日本精蝋、サイオスが売られた。
 
一方、正興電機製作所がストップ高。三光マーケティングフーズ、ジェイ・エス・ビー、セブンシーズホールディングス、東亜石油は年初来高値を更新。ファステップス、FDK、KIホールディングス、リミックスポイント、MCJが買われた。