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買い先行、米中対立や米国デモなど警戒
【市況】東京株式(寄り付き)=買い先行、米中対立や米国デモなど警戒
【寄り付き概況】

1日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比33円00銭高の2万1910円89銭。東京都が1日から幅広い業種で休業要請を解除し、国内経済の再開期待が支えとなった。一方、節目の2万2000円を手前に高値警戒感が意識されているほか、白人警官の暴行による黒人死亡事件への抗議デモが全米で拡大していることへの警戒感もあり上値は重い。
 
米中対立が先鋭化していることに対する警戒感が強いものの、経済再生への期待を背景にリスクを取る動きが優勢だ。
前週末の米国株市場ではNYダウが一時300ドル超下げたところから持ち直し、大引けは小幅安で着地したほか、ナスダック総合指数は大きく上昇した。トランプ米大統領の発表内容を受けて米VIX指数も急低下していることで、東京株式市場でも引き続き売り方の買い戻しが全体相場に浮揚力を与える。
 
日経平均は2万2000円大台を絡めた攻防に。ただ、前週に日経平均は週間で1500円近く上昇していることもあり、足もとは過熱感も意識されている。米国内でのデモ拡大なども警戒化され上値は重そうだ。
 
個別では、トヨタ、ソニー、ソフトバンクGが高く、東エレク、アドバンテス、スクリンの半導体関連株や村田製、TDK、京セラ、日本電産の電子部品関連株も値を上げている。野村、JPX、東京海上、トリケミカル、ウシオ電、UTグルプ、洋缶HDも上伸している。このほか、日立、任天堂、ファーストリテも堅調となっている。
 
半面、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク株が軟調で、武田、塩野義、第一三共の薬品株が値を消している。UMCエレ、クオールHD、VTHD、ジェイリース、日揮HD、三井金も売られている。

テクニカル的にはNESIC(1973)、シミック(2309)、WDB(2475)、不二油(2607)、アルフレッサ(2784)、ニチレイ(2871)、キリン堂(3194)、あさひ(3333)、クスリアオキ(3549)、テクマト(3762)、マークライン(3901)、エア・ウォータ(4088)、扶桑化学(4368)、一工薬(4461)、アステラアス(4503)、大日住薬(4506)、持田薬(4534)、ツムラ(4540)、JCRファ(4552)、キョーリン(4569)、大幸薬(4574)、CTC(4739)、WOWWOW(4839)、フジミイン(5384)、KeePer(6036)、シグマク(6088)、ヤマシン(6240)、タカキタ(6325)、グレイス(6541)、
JES(6544)、魚力(7596)、薬王堂(7679)、ナカバヤシ(7987)、東都水(8038)、リロ(8876)、トナミ(9070)、静岡ガス(9543)、日管財(9728)、泉州電(9824)、ベルク(9974)が動兆。
 
人気は中京医(4558)、川本産業(3604)、メタップス(6172)、LINE(3938)、さくらイン(3778)、三浦工(6005)、伊藤園(2593)、三機工(6584)、ニチレキ(5011)、日M&A(2127)、SCSK(9719)、TIS(3626)、新光商事(8141)、SANKYO(6417)、図研(6947)。