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小幅続伸、米株高を追い風にできず
東証プライム市場(前引け)=小幅続伸、米株高を追い風にできず

22日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比9円64銭(0.04%)高の2万6255円95銭で終えた。
きょう前場は、前日の欧米株高を受け朝方はリスク選好の地合いで日経平均が続伸して始まったが、買い一巡後は上値が重くなった。NYダウは600ドル以上の急反発をみせたものの、これに先立って日経平均は前日に470円あまり水準を切り上げていたこともあって、きょうは目先筋の戻り売り圧力が強まった。日経平均は一時マイナス圏に沈む場面もあったが、前引けは小幅プラス圏で着地している。
 
21日の米株式市場で主要3指数がそろって反発した流れを受けて買いが先行した。円相場が1ドル=136円台の円安水準にあり、収益にプラスに働くとの期待から自動車など輸出関連株に物色が向かった。医薬株やガス株といったディフェンシブ銘柄の一角も買われた。
 
ただ、買いが一巡した後は下げる場面も目立った。欧米などで金融引き締めの姿勢が鮮明となるなか、市場では「景気への影響など先行き不透明感が強く、積極的に上値を追いにくい」との声が聞かれた。前日に上昇が目立った半導体関連株がきょうは一転して売られるなど、戻り待ちの売りの様相が強かった。
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。午前終値は前日比3.05ポイント(0.16%)高の1859.25だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3312億円、売買高は5億7216万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は813、値下がりは943、変わらずは82銘柄だった。

 
 
業種別株価指数(33業種)では医薬品、ゴム製品、輸送用機器などが上昇。鉱業、海運業、卸売業などは下落している。
 
個別では、東京エレクトロンが大幅反落となったほか、売買代金断トツのレーザーテックも安い。三菱商事や双日の下げがきつかった。太陽誘電、INPEX、川崎汽、日本郵船が軟調、大阪チタニウムテクノロジーズも値を下げた。三井松島ホールディングスが急落、新光商事も大幅安。
 
半面、ダブル・スコープが売買代金を伴い大幅高、トヨタや三菱自動車工業が上昇。アステラスや東ガス、日清粉G、NTTが高い。武田薬品工業も上昇した。ツルハホールディングスが値を飛ばした。