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続落、米株安でリスク回避先行
【市況】東京株式(寄り付き)=続落、米株安でリスク回避先行
【寄り付き概況】


20日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比65円80銭安の2万7401円43銭。
 
前日の欧州株市場は主要国株指数が高安まちまちの展開だったが、米国株市場では景気敏感株やハイテク株など幅広く売りに押され、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下値模索の動きが続いた。FRBによる金融引き締めの前倒しに対する警戒感がくすぶり、ナスダック指数は長期波動の分水嶺である200日移動平均線を下回るなど調整色を強めている。しかし、東京株式市場は前日の急落の反動もあって、目先空売りの買い戻しや自律反発狙いの買いも入っている。投資家の強弱観が対立するなか、取引時間中は米株価指数先物の動きなどを横目に、日経平均は上下に不安定な展開が想定される。
 
19日の米債券市場では長期金利の指標となる10年物国債利回りが一時1.90%と約2年ぶりの水準まで上昇した。同日の米株式市場では主要指数が下落。主要半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数は3%超の下落となった。東京市場でも東エレクなど半導体関連株には売りが先行している。
 
取引開始前に財務省が発表した2021年12月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は5824億円の赤字だった。赤字は5カ月連続。株式市場での反応は限定的だった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反発している。
 
個別では、オリンパスが高い。コナミHD、三越伊勢丹も買われている。一方、商船三井、川崎汽が安い。INPEXも売られている。