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60円高と反発、調整一巡で押し目買い
東京株式(前引け)=60円高と反発、調整一巡で押し目買い
14日の日経平均株価は反発した。午前の終値は前日比60円25銭高の2万2441円24銭だった。
13日の米国株高や円弱含みや前日までの4営業日で日経平均は合計556円安と大幅に下げていたため、値頃感から買われた。日経平均株価は上げ幅を一時151円まで拡大した。しかし、買いは広がらず、東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)がマイナス圏で推移することが多かった。
東証株価指数(TOPIX)は2.43ポイント安の1781.06と小幅安で引けた。
 
市場からは「目先底を感じたのか、これ以上下がりそうにないと見て押し目買いが活発化した。ただ、決算も終わり、これからは外部環境を頼りに動き出すタイミングを計るところだろう」との声が聞かれた。
 
13日までの下落局面では、午後に入り下げ幅を広げる場面が目立った。午後の下げを警戒し、午前中の買いの勢いは乏しかった。JPX日経インデックス400は続落した。
 
前引けの東証1部の出来高は8億9741万株、売買代金は1兆5208億円。騰落銘柄数は値上がり701銘柄、値下がり1234銘柄、変わらず99銘柄。
 
個別では、任天堂が断トツの売買代金をこなし上昇、2017年12月期の通期純利益を上方修正した荏原は大幅に上げた。株価指数のMSCIに新たに採用されるSUMCOの上昇も目立った。自社株買いと消却を発表したホトニクスが堅調だった。東京エレクトロなど半導体関連が高い。ジャパンベストレスキューシステムが一時ストップ高、東洋炭素、井関農機なども値を飛ばした。クボタと京セラも高い。
 
半面、米ウーバーへの出資について「最終的な合意はしていない」と発表したソフトバンクは下げた。4〜9月期が営業減益だった沢井製薬も下落した。財務省による売り出しが伝わった日本郵政が軟調だった。楽天と旭化成も安い。平田機工が大幅安となった。ユニデンホールディングスが急落、ニチイ学館、アカツキなども売られた。
 
 東証2部株価指数は前日比85.75ポイント高の6757.44ポイントと4日ぶり反発した。値上がり銘柄数は179、値下がり銘柄数は259となった。
 
個別では、エンビプロ・ホールディングスがストップ高。大盛工業、森組、増田製粉所、アグレ都市デザイン、朝日印刷など19銘柄は年初来高値を更新。岡本工作機械製作所、東芝、ソフト99コーポレーション、菊水化学工業、アイ・アールジャパンホールディングスが買われた。
 
一方、オーベクス、フライトホールディングス、リード、ヨネックス、日建工学が年初来安値を更新。堀田丸正、相模ゴム工業、第一稀元素化学工業、ユニバンス、ダイヤモンド電機が売られた。