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新興市場見通し
新興市場見通し
日経平均が一時2万9000円近くまで上昇する一方、マザーズ指数は下落した。引き続き主力大型株に物色の矛先が向いたことから、マザーズでは好決算銘柄などを除くと積極的な買いが入りづらく、売買代金もやや低調な日が多かった。
1月14日には主力大型株への投資資金シフトと日経平均が値を消した場面でのリスク回避目的の売りが重なり、やや下げが大きくなった。
なお、週間の騰落率は、日経平均が+1.4%であったのに対して、マザーズ指数は-1.5%、日経ジャスダック平均は-0.1%だった。マザーズ指数の日足チャートを見ると、75日移動平均線を割り込んだものの、なお1200ポイント台前半でのもみ合いが続いている。
 
世界的な株高傾向が強まる中、新興市場は相対的に弱い値動きとなっている。ただ、日経平均株価を中心に大幅な値上がりを続けており、投資家のリスク許容度は高まっている。日経平均が上値追いとなった14日、マザーズ指数は大幅安となったが、これは値動きを追う資金移動のため。短期的にこういった値動きとなるケースもあるだろうが、東京株式市場の資金は活発化しており、来週も基本的には買い目線で良さそうだ。
 
日経平均などに比べると値動きは不安定になっている。ただ、世界的なカネ余り相場の流れもあり、新興市場の中でも機関投資家、外国人投資家の好むタイプの銘柄には活躍の余地がありそうだ。