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もみ合いか展開か

もみ合いか展開か
 
日経平均株価が150円高の2万9559円と反発。
きょうは米株先物が強かったこともあり、概ねプラス圏でしっかりとした基調が続いた。
朝方は、時間外取引(日本時間3日)での米株価指数先物高を受け、買いが先行し、いったん2万9500円台を回復した。その後、利益確定売りに下げに転じる場面もあったが、一巡後は盛り返した。
 
■本日のポイント
 
●日経平均は反発、自律反発狙いの買いで後場上げ幅拡大
●米株市場は主要株指数下落も、長期金利の上昇一服は好材料
●米国の大型景気対策とワクチン普及期待で景気敏感株に買い
●鉄鋼、非鉄、空運などが業種別の値上がり率上位に買われる
●個別ではソフトバンクGが群を抜く売買代金こなし上値追い
 
 
あす4日の日経平均株価はもみ合いか展開か。
先週の相場波乱要因となった米長期金利の上昇は足元落ち着いているが、依然として先行き上昇の懸念は拭えておらず、重要日程をにらみ手控え気分に傾く可能性がある。現地4日にはパウエルFRB(米連邦準備理事会)議長の講演が予定されている。
大規模緩和を継続する姿勢を示すとみられるが、発言内容を受けてインフレ率の上昇を容認したと受け止められれば、長期金利上昇に伴う株安が再燃する可能性が指摘されている。
 
今晩の米国株の上昇を先取りしている可能性があるため、あすの期待値は下がる。先週金曜の急落はまだ記憶に新しく、週後半にかけての買いは手控えられるとみておいた方が良いだろう。きょう回復した2万9500円近辺でひとまず値を固められるかが注目点となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
 
31558.90  ボリンジャー:+3σ(13週)
30933.45  ボリンジャー:+2σ(26週)
30842.81  ボリンジャー:+2σ(25日)
30467.75  新値三本足陽転値
30457.52  ボリンジャー:+2σ(13週)
30060.03  ボリンジャー:+1σ(25日)
29763.25  均衡表転換線(日足)
29572.79  6日移動平均線
 
29559.10  ★日経平均株価3日終値
 
29356.15  ボリンジャー:+1σ(13週)
29277.25  25日移動平均線
29172.16  均衡表基準線(日足)
28858.35  均衡表転換線(週足)
28591.18  ボリンジャー:+1σ(26週)
28494.48  ボリンジャー:-1σ(25日)
28254.77  13週移動平均線
28108.07  均衡表雲上限(日足)
27741.76  75日移動平均線
27711.70  ボリンジャー:-2σ(25日)
27153.40  ボリンジャー:-1σ(13週)
26928.92  ボリンジャー:-3σ(25日)
26796.62  均衡表基準線(週足)
26760.41  均衡表雲下限(日足)
26248.92  26週移動平均線
26052.02  ボリンジャー:-2σ(13週)
24950.64  ボリンジャー:-3σ(13週)
24618.22  200日移動平均線
 
ローソク足は胴体部分の短い陽線を引き、終値は5日線を上回った。ザラ場安値は上向きの25日線を下回る場面がなく、下値固めが進んだ。ただ、5日線は依然として下向きで、明日も短期的な売り圧力の残存が予想される。
RSI(14日ベース)が50.54%と昨日(50.20%)に続いて中立圏中央で引けているほか、一目均衡表で転換線と基準線が横ばいで終了しており、強弱感の対立が窺える。