方向感に乏しい展開か
方向感に乏しい展開か |
前日の米国株が最高値を更新した流れを受けて買い先行の出だしとなったが、上値2万4000円に接近したところで買いが止まり、その後は2万3900円台の狭い範囲でもみ合う展開。米中貿易協議の合意で目先の材料がいったん出尽くした格好となっている。
きょうの相場は「小休止」と表現したが、中小型株は依然としてアクティブな値動きで投資家の目を引きつける銘柄が多い。中国・武漢で流行している新型コロナウイルスによる肺炎に関して、国内で初めて患者の発生が確認されたことを材料視する動きが顕在化した。
17日の日経平均株価は方向感に乏しい展開となりそうだ。
20年3月期第3四半期(19年4−12月)の決算発表を前に、手掛かり材料難のなか、週末で、きょうの動きを見る限り、積極的な売買は期待しづらい。ポジションの売りが優勢となる場面も想定される。
相場の関心は28〜29日に行われるFOMCに向かう。基本的に現状維持とみられるが、マーケットの視線はFRBによる国庫短期証券の買い入れが続くのかどうか。実質的な量的緩和策との見方が強いだけに、このFRBのスタンスに変化がなければ流動性相場継続への期待が高まるだろう。
目先は材料待ちの中で外部環境に振らされる地合いが続くだろう。慌てることなく押し目があれば買いを入れるスタンスで臨みたい。
市場では「米中の貿易協議第1段階の合意以降の動きが不透明で、ポジションを取りづらい状況にある。消去法的に、値動きの良い個別株への物色が続きそう」との声も聞かれた。
■テクニカル・ポイント(16日現在)
25931.28 ボリンジャー:+3σ(26週)
24766.19 ボリンジャー:+2σ(26週)
24653.41 ボリンジャー:+3σ(13週)
24497.26 ボリンジャー:+3σ(25日)
24261.88 ボリンジャー:+2σ(13週)
24237.82 ボリンジャー:+2σ(25日)
23978.39 ボリンジャー:+1σ(25日)
23933.13 ★日経平均株価16日終値
23870.35 ボリンジャー:+1σ(13週)
23778.35 6日移動平均線
23718.96 25日移動平均線
23601.11 ボリンジャー:+1σ(26週)
23521.15 均衡表基準線(日足)
23505.52 均衡表転換線(日足)
23478.83 13週移動平均線
23459.52 ボリンジャー:-1σ(25日)
23408.92 均衡表転換線(週足)
23241.63 均衡表雲上限(日足)
23200.09 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足は十字足に似た形状で引けたほか、一目均衡表の基準線と転換線が横ばいとなり、強弱感の対立を窺わせた。ただ、終値は上向きの5日線上をキープ。ボリンジャーバンドでも終値は+1σ下にとどまり、短期上昇トレンド継続を示唆した。
RSIは49.51%(昨日49.49%)と中立圏中央付近にあり、相場は上昇再開の材料待ちの局面にあるようだ。