兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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買い先行も上値の重い展開か
【オープニングコメント】
買い先行も上値の重い展開か
3連休明け15日の日経平均株価は続伸しそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万1700円-2万2000円。
 
米政権は15日に予定していた中国製品に対する関税引き上げを先送りすることも決めた。合意報道を受け、NYダウ工業株30種平均は11日に319ドル高。週明けの14日は29ドル安となったが、2営業日では290ドル上昇した。前週末の堅調な地合いのなか、米中貿易協議の進展もあり、朝方は買いが先行するとみられる。
2万2000円を試す展開が想定されるが、今後の両国の交渉の行方などを見極めたいとの姿勢も根強い。次第に上値が重くなりそうだ。
 
14日のシカゴ日経平均先物の清算値(円建て)は2万1995円と、大阪取引所の11日の清算値に比べ195円上回る水準となった。外国為替市場では1ドル=108円台前半まで円安・ドル高が進行しており、輸出企業の採算悪化懸念が後退したとの受け止めが、日本株相場の支えとなりそうだ。
ただ、朝高後は上値が重くなり、膠着感が強まりそうだ。トランプ米大統領がシリア北部から米軍を全面撤収させるよう指示したことも明らかとなった。中東情勢をめぐる地政学リスクの高まりも、株式相場の上値を抑える要因となりそうだ。
 
国内では台風19号による記録的な豪雨で、多くの河川で堤防が決壊し氾濫も相次いだ。多くの住宅・建物が損壊し、国内景気に悪影響をもたらすことが懸念される。個別企業では設備の被害や生産・物流面での影響などを嫌気した売りが出る可能性もある。
 
15日は日銀が支店長会議を開き、地域経済報告(さくらリポート)を公表する予定。海外では9月の中国消費者物価指数が公表される。このほか、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなど米国の金融機関が7〜9月期決算を発表する。
 
 
【好材料銘柄】
 
■エスエルディー <3223>
ポケモン社がポケモンセンターメガトウキョーに併設予定の「ポケモンカフェ」新業態店舗のプロデュースと運営業務を受託。上期経常は2400万円・通期計画を超過。
 
■霞ヶ関キャピタル <3498>
今期経常は2.2倍増で3期連続最高益更新へ。
 
■IGポート <3791>
6-8月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
 
■eBASE <3835>
上期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ。
 
■テラスカイ <3915>
今期経常を2.2倍上方修正・2期ぶり最高益更新へ。
 
■PR TIMES <3922>
上期経常は63%増益で上振れ着地。発行済み株式数(自社株を除く)の0.83%にあたる5万5000株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月15日から10月23日まで。
 
■エルテス <3967>
今期経常を3.5倍上方修正。
 
■and factory <7035>
小学館、集英社、白泉社の3社と資本業務提携。マンガアプリを中心としたデジタル領域の連携を強化するとともに新たな取り組みで関係を構築する。3社各社がアンファク株式を取得する。集英社とは集英社公式マンガアプリ「ヤンジャン!」のフルリニューアルで提携。今期経常は16%増で5期連続最高益更新へ。
 
■エスケイジャパン <7608>
今期経常を33%上方修正。
 
■リーバイ・ストラウス ジャパン <9836>
親会社のリーバイ・ストラウス・アンド・カンパニーがTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株1570円で11日終値を43.5%上回る水準。買い付け期間は10月15日から12月3日まで。
 
■ファーマライズホールディングス <2796>
上期経常を32%上方修正、通期も増額。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.36%にあたる32万1100株(金額で2億1000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月15日から20年10月9日まで。
 
■串カツ田中ホールディングス <3547>
12-8月期(3Q累計)経常が26%増益で着地・6-8月期も9%増益。
 
■ダイコー通産 <7673>
11月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。6-8月期(1Q)経常は1億円で着地。
 
■島忠 <8184>
今期経常は21%増益、20円増配へ。発行済み株式数の11.0%にあたる528万株の自社株を消却する。消却予定日は10月31日。
 
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
15(火)
8月第3次産業活動指数(13:30)
家電の国際見本市「CEATECジャパン2019」(〜10/18、幕張メッセ)
《決算発表》
松竹、Sansan、TKP、トウキョベース、プラップJ、ヴィレッジV、ヨシムラフード、北の達人、PCNET、DDHD、ドトル日レス、ラクトJPN、プロパスト、日創プロ、農総研、バロック、U&C、ロコンド、ジースリーHD、メディアドゥ、サイバーS、アクロディア、ウォンテッドリ、マネフォワ−ド、サーバーワクス、市進HD、Gunosy、ベクトル、アクトコール、ロゼッタ、セラク、日置電、ユーピーアール、幸和製作、中本パクス、ポエック、SOU、大庄
 
【海外】
中国9月消費者物価(10:30)
中国9月生産者物価(10:30)
独10月ZEW景況感指数(18:00)
米10月ニューヨーク連銀景気指数(21:30)
米が「対中関税第1〜3弾」の税率引き上げ(25%→30%)予定
《米決算発表》
ウェルズ・ファーゴ、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン
 
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。