兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

来週も底堅い展開か。

来週も底堅い展開か。
今週は堅調だった。
8月工作機械受注で輸出が21カ月ぶりの減少となり、米中貿易摩擦による景気への悪影響が懸念された。外資系証券による半導体セクターに対するネガティブな見解で関連銘柄に売りが出たほか、台風被害による業績への懸念で関西に拠点を置く電子部品株の下げが全体の重荷となった。
一方、米中の通商交渉再開期待を背景に株高への期待が高まり、先物主導で上げ幅を拡大。メジャーSQ算出日の週末はアップルを中心に米ハイテク株の上昇や、1ドル=112円台に乗せたことが好感され、SQ値は2万3000円を上回った。
三連休を前に手控え感もあったが、後場も高値圏を維持し5/21の戻り高値を更新。
週足は前週の陰線高値を上回る長い陽線を形成した。
 
 
来週も底堅い展開か。
来週は4日立会い。週初は米国株式市場の2日間の値動きを織り込むかたちとなる。
米中通商協議が開催されるならば、対中制裁関税第3弾(2000億ドル)や第4弾(2670億ドル)の発動が先送りされる可能性が高い。
そういった意味でもリスクオンに傾きやすい環境下、ポイントは週後半の自民党総裁選挙の結果を通じて、海外勢の売り越しスタンスに変化がみられるかどうか。あとは、ドル円が1ドル=112円超えに居所を変えられるかがポイントとなる。
 
タイミング的には9月末の配当権利取りの動きも刺激しそうだ。
翌週に発生する年金資金(GPIF)などのTOPIX(東証株価指数)をベンチマークとする大口資金の配当再投資を期待し、先回り買いや売り控えが生じるだろう。需給や足元の業績は悪くなく、投資マインドの改善が試される週となりそうだ。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
 
23442.82  ボリンジャー:+3σ(13週)
23404.67  ボリンジャー:+2σ(26週)
23391.76  ボリンジャー:+3σ(25日)
23130.59  ボリンジャー:+2σ(13週)
23103.96  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
23094.67  ★日経平均株価14日終値
 
22874.61  ボリンジャー:+1σ(26週)
22818.36  ボリンジャー:+1σ(13週)
22816.15  ボリンジャー:+1σ(25日)
22644.24  6日移動平均線
22639.09  均衡表転換線(日足)
22528.34  25日移動平均線
22506.13  13週移動平均線
22480.19  75日移動平均線
22478.30  均衡表基準線(日足)
 
日経平均のテクニカル面では、5月高値を起点に直近8月高値を通る上値抵抗線を上方にブレークした。TOPIXは一目均衡表の雲下限まで上昇した位置となり、いったん上値抵抗になるとみれば、日経平均も目先的には微調整が考えられる。
ただ、下方には短期・中期・長期の移動平均線や、転換線や基準線などが集中しており下値は堅そう。
 
むしろ、5日移動平均線(2万2711円 9/14)の上昇が続く可能性が高く、RSI(9日)は64.8%に上昇した。強弱の分岐点となる50%超えたことに加え過熱感もなく、週明けはさらに勢い付く可能性が高い点にも留意したい。