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「悪い事実よりも良い希望」
「悪い事実よりも良い希望」
 
「悪い事実よりも良い希望」
 
 
水曜のNY株式市場で主要3指数は続伸。
NYダウの上昇幅は527ドルで約3ヶ月ぶりに26000ドル台を回復した。
NASDAQは一時9700ポイント台に乗せ過去最高値にあと1.4%と迫った。
過去最高値までS&P500は7.8%、NYダウは11.1%。
経済に対する楽観的な見方がコロナやデモ、対中関係への懸念を押しのけた格好だ。
現実逃避で「悪い事実よりも良い希望」という心理なのかも知れない。
個別ではボーイング、リフト、好業績のズームが上昇。
ADP全米雇用レポートで民間部門雇用者数は276万人減少。
過去最悪だった4月の1955万7000人減からは大分好転。
市場予想の900万人ほどの悪化はなかった。
ISM非製造業総合指数は45.4と4月に付けた2009年3月以来、約11年ぶりの低水準から改善。
「世界が終わるわけではないとの見方が市場で出ている」との声は興味深い。
国債利回りは上昇。
10年国債利回りは0.745%。
2年国債利回りは0.191%。
ドル円は一時108.98円と4月9日以来の高値をつけた。
恐怖と欲望指数は58→60。
 
水曜の日経平均は寄り付き324円高、終値288円高と3日続伸。
日足は8日ぶりに陰線。
日経ジャスダック平均は14日ぶりに反落。
気にし始めると記録は止まるといったところ。
108円台への円安トレンドを背景に強い展開だった。
9時12分の高値は22818円と500円近くの上昇。
3日間で一時1000円近い上昇を演じたことから上値は重かった。
東証1部の売買代金は2兆7736億円。
値上がり1177銘柄(前日1716銘柄)。
値下がり896銘柄(前日391銘柄)。
新高値114銘柄(前日109銘柄)と2日連続3ケタ。
新安値銘2銘柄(前日1銘柄)。
騰落レシオは143.18(前日150.78)。
NTレシオは14.14倍(3月9日14.18、3月9日12.90)。
一時14.19倍まで上昇。
サイコロは9勝3敗で75.00%。
右肩上がりの25日線(20631円)からは9.61%のプラスかい離。
右肩下がりの75日線は20201円。
右肩上がりの200日線(21671円)から4.355%のプラスかい離。
右肩上がりの5日線(22159円)から2.05%のプラスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲17.197%(前日▲16.661%)。
買い方▲5.548%(前日▲5.470%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲23.407%(前日▲26.095%)。
買い方▲8.368%(前日▲7.087%)。
空売り比率は35.4%(3日連続40%割れ)。
空売り規制なしの比率は5.3%。
Quick調査の5月29日時点の信用評価損率は▲15.51%(前週▲17.70%)
4週連続改善。
5月29日時点の裁定売り残は1453億円減の2兆4254億円。
4週ぶりの減少。
当限は1330億円減の2兆2452億円。
翌限以降は122億円減の1801億円。
同裁定買い残は317億円増の4984億円。
2週連続の増加。
当限は530億増の3912億円。
翌限以降は212億円減の1071億円。
日経HVは20.6、日経VIは27.38。1
日経平均採用銘柄の予想PERは20.82倍(前日21.02倍)。
EPSは1086円(前日1062円)。
暫定PERは17.34倍。
計算上のEPSは1304円。
東証1部全銘柄だと予想PERは24.30倍(前日24.73倍)。
前期基準では19.16倍。
225のPBRは1.10倍。
BPSは20557円(前日20482円)。
東証1部全銘柄のPBRは1.21倍。
225先物採用銘柄の益回りは4.80%(前日4.76%)。
配当利回りは1.68%。
ドル建て日経平均は208.15(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は4円高の2145円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1786円(前日1803円)。
東証1部の時価総額は610兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比185円高の22915円。
高値22955円、安値22465円。
大証夜間取引終値は日中比180円高の22910円。
気学では「下放れ、突っ込みは買い。逆なら見送るべし」。
金曜は「案外高き日なり。逆に安き時は翌日高し」。
ボリンジャーのプラス2σが22431円。
プラス3σが23331円。
一目均衡の雲の上限は20150円。
12日連続で雲の上。
週足の一目均衡の上限(22158円)を15週間ぶりに上抜けた。
日足の勝手雲の上限は20409円で34日連続勝手雲の上。
RSIが92.31。
RCIが97.80。
目標は2月21日−25日の23378円−22950円の大きなマド。
ようやく手が届いてきた。
「変化日」の木曜は今年9勝12敗。
日銀のETF買いは5月13日以来13日連続でゼロ。
 
《今日のポイント6月4日》
 
(1)空売り比率は35.4%(3日連続40%割れ)。
   空売り規制なしの比率は5.3%(裁定売りやる気なし水準)。
 
(2)Quick調査の5月29日時点の信用評価損率は▲15.51%(前週▲17.70%)
   4週連続改善。
   (3月13日▲31.02%、4月3日▲30.51、5週前は▲24.70%)
 
(3)5月29日時点の裁定売り残は1453億円減の2兆4254億円。
   4週ぶりの減少。でもまだ2兆円超。
   同裁定買い残は317億円増の4984億円。2週連続の増加。
 
(4)NTレシオは14.14倍(3月9日14.18、3月9日12.90)。
   一時14.19倍まで上昇。
 
(5)右肩上がりの25日線(20631円)からは9.61%のプラスかい離。
   第2次警戒水準ではあるが、200日線(21671円)から10%プラスかい離にチャレンジの可能性も。
 
 
(6)東証1部の時価総額は610兆円と警戒ゾーン。
   (昨年末648兆円、2018年末562兆円、バブル絶頂期の1989年12月29日は590兆円)
 
(7)2月25日高値22950円、2月21日安値23378円。
   この窓を埋めればコロナ急落の窓埋め完了。手が届く水準まで来た。
 
(8)シカゴ225先物高値は22955円。
   毎日、前日の高値を抜いていく相場。
   市場は前日の株価に満足していない証左でもある。
   高名の木登りの教訓は必要だろうが、どうもそう考えたい局面。
 
 
今年の曜日別勝敗(6月3日まで)

月曜9勝10敗
火曜11勝9敗
水曜11勝9敗
 
木曜9勝12敗
金曜9勝11敗。
 
水曜のNYダウは527ドル高の26289ドルと3日続伸。
約3ヶ月ぶりに26000ドル台を回復した。
NASDAQは74ポイント高の9682ポイントと4日続伸。
一時9700ポイントに乗せた場面もあった。
S&P500は42ポイント高の3122ポイントと4日続伸。
ダウ輸送株指数は305ポイント高の9440ポイントと続伸。
SOX指数は2.87%上昇し続伸。
VIX指数は25.66。
3市場の売買高は126.2億株(過去20日平均は114.5億株)。
225先物CME円建ては大証日中比185円高の22915円。
ドル建ては大証比日中比195円高の22925円。
ドル円は107.89円。
10年国債利回りは0.745%。
2年国債利回りは0.191%。
 
 
 
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(兜町カタリスト櫻井)