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NYダウ9ドル高と小幅続伸、売り先行後に押し目買い
【市況】NYダウ9ドル高と小幅続伸、売り先行後に押し目買い

25日のNYダウ工業株30種平均は小幅に4日続伸し、前日比9ドル88セント(0.02%)高の3万3743ドル84セントで終えた。

前日夕にマイクロソフトは決算説明会で示した2023年1〜3月期の売上高見通しが市場予想に届かなかった。景気減速による収益への影響が改めて意識され、売りが膨らんだ。25日朝に決算を発表したボーイングの1株損益が市場予想に反して赤字だったことも、投資家心理の重荷となった。

ダウ平均は午前に460ドルほど下げた後は、次第に下げ幅を縮め、上昇に転じた。マイクロソフトは決算発表を終え、材料が出尽くしたとの見方から押し目買いも入って、上昇に転じる場面があった。ボーイングは上昇して終えた。

米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースが鈍化するとの見方が引き続き相場を支えている。ドル高が一服したことも、企業業績には追い風になるとの見方も出ていた。

映画・娯楽のウォルト・ディズニーや外食のマクドナルド、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスが上昇した。一方、保険のトラベラーズ、バイオ製薬のアムジェン、石油のシェブロンは下落した。

ナスダック総合株価指数は続落した。前日比20.915ポイント(0.2%)安の1万1313.357で終えた。

 

【シカゴ日本株先物概況】

25日のシカゴ日経平均先物は上昇した。3月物は前日比200円高の2万7390円で引けた。米IT大手マイクロソフトの低調な決算をきっかけにハイテク株への売りが重荷となり、ほぼ横ばいだった。同日の米株式市場でダウ工業株30種平均が底堅く推移し、日経平均先物には買いが優勢となった。

 

シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27390 ( +70 )

シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27435 ( +115 )

( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7744.87(−12.49)

25日のFTSE100種総合株価指数は続落し、前日に比べ12.49ポイント(0.16%)安の7744.87で終えた。インフレとイングランド銀行(英中央銀行)の金融引き締め継続による消費への悪影響が懸念されている。日用品や消費者サービス、小売りなど消費関連銘柄に売りが出た。構成銘柄の約6割が下落。

個別では、オンライン食品販売大手オカド・グループが4.9%安と値下がり率でトップだったほか、信用リスク管理サービス会社エクスペリアンが3.7%安、投資信託スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストが2.9%安で続いた。一方、保険大手アビバは3.3%高、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は2.0%高だった。

 

■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15081.64(−11.47)

25日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に続落した。前日に比べ11.47ポイント(0.08%)安の1万5081.64で終えた。欧州中央銀行(ECB)が大幅な金融引き締めを継続するとの観測が重荷となった。

個別では、ヘルスケア大手フレゼニウスが2.4%安、傘下の人工透析企業フレゼニウス・メディカルケアが2.3%安、スポーツ用品大手アディダスが2.2%安。半面、商用車大手ダイムラー・トラックは2.9%高、電力大手RWEとセメント大手ハイデルベルクセメントは1.4%高と買われた。

 

■フランス・パリ株価指数
CAC40 7043.88(−6.60)

フランスCAC40種指数は0.09%安だった。欧州中央銀行(ECB)高官のタカ派的な発言が相次いでいることも相場の重しとなった。