兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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上値の重い展開か
【オープニングコメント】
上値の重い展開か
16日の東京株式市場は、上値の重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1800円-2万2200円を想定する。
トルコ情勢をはじめとする海外要因への警戒感から方向感に乏しい展開となりそうだ。米国とトルコが互いの輸入関税を引き上げる制裁合戦の様相となっているのに加え、中国経済の減速懸念も東京株式市場にマイナス影響を与えそうだ。
 
23日が米国の対中追加制裁関税の発動日で、トルコは21日から24日まで大型連休というスケジュール。もうしばらくは波乱相場が続くと見ておいた方が良いだろう。
引き続きトルコ関連情報や為替・海外株式の動向をにらみつつ、短期筋の売買が中心とみられるが、買い上がる材料が乏しいなか、買い戻しエネルギーがどこまで続くかが注目される。
 
チャート上では、直近の「マド」(前週末安値2万2272円−週明け13日高値2万2124円)埋めを果たし、出直り相場に期待がかかかるが、200日移動平均線(2万2390円)、75日線(2万2482円)、25日線(2万2499円)と上値抵抗線が並び、戻り売りへの警戒感もくすぶっている。
 
為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(15日終値は111円33−34銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の半ば(同126円16−20銭)と円高に振れている。円高の進行による業績への影響を警戒し、輸出関連株にには重しになるとみられる。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所終値比180円安の2万2000円だった。


【好材料銘柄】
■マクロミル <3978>
レオス・キャピタルワークスが15日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)によると、レオスの同社株式保有比率は9.03%→10.04%に増加した
 
■シーズメン <3083>
投資事業有限責任組合デジタルアセットファンドに26万700株など計14先を引受先とする88万2800株の第三者割当増資を実施する。発行価格は679円。
 
■テリロジー <3356>
山田亨氏が15日付で財務省に提出した大量保有報告書(5%ルール報告書)によると、山田亨氏の同社株式保有比率は6.45%となり、新たに5%を超えたことが判明した。
 
■ソフトウェア・サービス <3733>
7月売上高は前年同月比26.3%増と4ヵ月連続で前年実績を上回った。
 
■エイジス <4659>
7月売上高は前年同月比1.5%増と3ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
 
■ウォンテッドリー <3991>
今期売上を19%上方修正・最高予想を上乗せ。
 
■ITbook <3742>
ITを活用したM&Aマッチングサイトの運営などを手掛ける子会社M&Aマックスを設立。
また、WEBアプリケーション開発事業などを展開するRINETの全株式を取得し子会社化する。取得価額は1億円。



【主な経済指標・スケジュール】
16(木)
【国内】
7月貿易統計(8:50)
5年国債入札
 
【海外】
米7月住宅着工件数(21:30)
米7月建設許可件数(21:30)
米8月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(21:30)
《米決算発表》
ウォルマート、アプライド・マテリアルズ、NVIDIA、ノードストローム
 
 
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。