兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「むかしむかし」
「むかしむかし」
「むかしむかし」
 
 
「上場企業純利益36%減」の見出し。
全体の66%が決算を通過した時点での見通しだ。
今通期の見通しが出そろってきたということ。
3期連続の減益で減益率は36%。
18年3月期比で半減、13年3月期と同水準となる。
13年3月当時の日経平均は12000円水準。
あるいは日経平均の24000円レベルからの36%低下水準は15000円台。
そうすると、今の22000円台は辻褄が合わないがそれは下期での回復を織り込んでいるということだろうか。
通期見通しを出している企業は585社。
純利益は上期54%減で下期10%増の見通しだから、多少の辻褄は合う。
ちなみに減収減益銘柄は6割。
しかし増収増益銘柄は約2割。
 
むかし、ある国の景気が伸び悩んでいました。
中央銀行は、何とかしようとジャブジャブにお金をつぎ込みました。
その結果、景気は上向いてきました。
上向いただけでなく、未曾有の大景気。
未来永劫成長は続くと錯覚させるほどでした。
ジャブジャブマネーと景気の山のタイムラグは約3年。
ジャブジャブマネーが引き上げられたら景気はまた冷え込みました。
そして30年。
株価はまだ高値を取り戻すことができません。
ところが、その国だけでなくその星全体が流行病で不景気になってしまいました。
今度はその星の多くの国の中央銀行がお金をジャブジャブにつぎ込みました。
そして金利もほぼゼロ水準。
その結果、株価は過去高値を更新する国も出てきました。
この低金利とジャブジャブマネー。
どこまで続くのかはわかりません。
でも市場はかなり長い間トレンドを変えないもの。
流行病が静まった時にはどんな景気とどんな相場がやってくるのでしょうか。
ほとんどの人が期待感に満ちたマーケット。
それはそれで悪くないのでしょうが・・・。
おしまい。


(櫻井)。