兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

不安定な値動きか

不安定な値動きか
20日の日経平均株価は、前日比305円70銭高の2万7772円93銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終了。一時400円を超える上げ幅をみせる場面もみられたが、戻り待ちの売りに上値を抑えられる格好となった。
通常取引終了後、東京証券取引所が発表した1月第2週(11−14日)投資部門別売買状況(現物株)によると、海外投資家は金額ベースで727億円の売り越しで、4週ぶりに売り越しとなった。
 
ローソク足では実体の長い陽線を形成。今晩の米国市場でリスクオフムードが強まらなければ、きのうでいったん売りは出尽くしたとの見方が優勢となるだろう。先週末(1/14)の終値は2万8124円で、今週中にこの近辺まで戻しておきたい。気味の悪い下げをみた週に、週間では大きく水準が変化しなければ、弱材料への耐性がつく。来週からは決算も多く出てくるが、ここで全体に下げ止まり感が出てくれば、決算に対する株価反応が良くなる可能性が高いだろう。
 
21日の日経平均株価は、不安定な値動きが続きそう。
あすは週末でリスク回避の売りは出やすく、きょうの上昇分はあっさり吹き飛んでもおかしくない。週間で大幅安になってしまうと、弱気ムードが来週まで持ち越されることになるだろう。
米国株や米金利の動向に左右されそう。また、21年3月期第3四半期(21年4−12月)決算発表の本格化を前に、手がかり材料難や週末要因から、手控えムードが広がることも想定される。市場では、落ち着きどころを探る状況が続きそうで、来週25−26日のFOMC(米連邦公開市場委員会)までは「荒い値動きとなることも予想される」との声が聞かれた。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
28702.40  26週移動平均線
28685.09  均衡表雲上限(週足)
28627.28  均衡表雲上限(日足)
28543.20  25日移動平均線
28512.04  均衡表転換線(週足)
28511.61  均衡表雲下限(日足)
28478.56  新値三本足陽転値
28302.88  均衡表基準線(日足)
28143.45  ボリンジャー:-1σ(13週)
28110.35  ボリンジャー:-1σ(25日)
28074.06  6日移動平均線
28015.95  均衡表転換線(日足)
27801.84  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
27772.93  ★日経平均株価20日終値
 
27677.51  ボリンジャー:-2σ(25日)
27550.38  ボリンジャー:-2σ(13週)
27244.66  ボリンジャー:-3σ(25日)
26957.31  ボリンジャー:-3σ(13週)
26901.29  ボリンジャー:-2σ(26週)
26317.18  均衡表雲下限(週足)
26000.74  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は陽線を引いたが、高値と安値はともに前日水準を下回り、25日移動平均線や一目均衡表の基準線などの下降継続と併せて底打ちを確信しにくい形状。RSI(14日ベース)が35.58%(昨日36.80%)と小幅に低下したが、中立圏下限の40%を下回った程度で「売られ過ぎ」の30%割れには到達しておらず、引き続き下押しリスクへの警戒が必要となろう。