兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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「市場外の声援」
「市場外の声援」
 
週末のNY株式市場は小幅上昇。
S&P500は終値で2月1日以来の高値水準。
年初来で4.8%の上昇となった。
一方、大手3行の決算が失望を誘った銀行セクターは下落。
ボーイング、キャタピラー、3Mなどが上昇した。
「決算期待は1カ月前より明らかに高まっている。
全般的に良い内容になれば、相場は引き続き上昇するだろう」という声が聞こえる。
週明けのNYダウは小幅に3日続伸。
4〜6月期決算をきっかけに銀行株が上昇。
航空機のボーイングも買われて指数を押し上げた。
一方、原油先物相場の下落で石油株が売られ上値は重い展開。
6月の小売売上高は前月比0.5%増と市場予想と一致して着地。
5月分が大幅に上方修正されたが小売セクターの反応は限定的。
NYダウの日中値幅は92.77ドル。
1月8日(76.58ドル)以来、半年ぶりとなる100ドル未満の値幅。
「膠着感の強い展開」との見方だ。
NASDAQ総合株価指数は3日ぶりに反落。
前週末にかけて連日で過去最高値を更新しており目先の利益を確定する目的の売りが出たとの解釈。
「狭いレンジ内で方向性に欠ける展開」という声が聞こえる。
アマゾンは8日続伸し連日で上場来高値を更新。
円換算の時価総額は一時100兆円を超えアップルに次ぐ「100兆円企業」の誕生となった。
引け後に発表された動画配信のネットフリックス決算では会員数の伸びが市場予想を下回った。
「今後はさらなる競争の激化が予想される」とのコメントからで時間外取引で株価は急落。
10年国債利回りは1.855%。
ドル円は112円台前半での推移。
 
 
金曜の日経平均株価は前引け295円高、大引け409円高。
一時504円高まであった。
採用銘柄のファーストリテの好決算評価で寄与度プラス126円。
ソフトバンクが11連騰で寄与度38円。
値上がり銘柄数1547、値下がり銘柄数473。
新高値40銘柄、新安値64銘柄とここはイビツが継続している。
前々週516円下げて前週は約809円上昇。
日経平均は25日移動平均を回復。
5月高値から7月安値にかけての下落幅の半値戻りも達成した。
75日線や、26週線、13週線など、主要な節目を上抜けた。
一目均衡表では日足、週足ともに雲の中から上に浮上。
形は悪くない。
週足では4週ぶりの陽線。
SQ値22452円35銭ははるかに上回った。
NTレシオは13.06倍に上昇。
25日線(22324円)からは1.2%のプラスかい離。
200日線(22202円)からは1.8%のプラスかい離。
騰落レシオは80.73%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲11.646%。
買い方▲11.781%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲23.06%(前日▲23.97%)。
買い方▲21.09%(前日▲21.08%)。
空売り比率は39.7%と20日ぶりの40%割れ。
日経VIは16.19。
日経平均のPERは13.31倍に上昇。
EPSは1697円まで戻してきた。
少し気になるのは日銀の動向。
資金供給量(マネタリーベース)の増加にブレーキがかかってきた。
6月は前年同期比33.6兆円増。
異次元の金融緩和が始まった2013年4月以来の低い水準となりピーク時から6割減少。
国債購入減などの影響だが少なくともポジではない。
シカゴ225先物終値は大証日中比60円安の22540円。
高値は22715円、安値は22525円とほぼ安値水準での終値だ。
「週末のSQで良いとこ取りの残渣」という声も聞こえないではない。
3日続伸もさることながら今年9回目の3日連続日足陽線に期待したいところ。
気学では「不時高を見る日。押し目買い方針良し」。
 
連休中日の日曜日。
保土谷球場に高校野球の神奈川大会2回戦を見に行った。
古豪のノーシード横浜商(Y校)と第2シードで強豪の横浜隼人(浜のタイガース)の対戦。
球場は満員で外野開放になるほどの人だった。
しかも半分以上はY校の応援団と学校関係者とOBとファン。
圧倒的応援で結果はノーシードのY校の勝ちとなった。
グラウンドの実力に市場外の声援が重なってのシード校への勝利。
いわゆる株式市場でいわれる「理外の理」なのかも知れない。
市場内で起きている株価試合も市場外の応援団の多さによって結構左右されるもの。
酷暑の中の球場でそんなことが脳裏を掠めた。
 
 
(兜町カタリスト櫻井)