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187円安下落、米株安と円高を嫌気
東京株式(前引け)=187円安下落、米株安と円高を嫌気
20日午前の日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比187円52銭安の2万1633円64銭だった。
前日の米株式市場でフェイスブックやアップルなどハイテク関連の一部が大幅に下落し、投資家心理が悪化。日本株にもリスク回避目的の売りが広がった。

外国為替市場で一時1ドル=112円台前半まで円高が進んだことも買い手控え要因となった。ただ、下値では押し目買いも入り、売り一巡後に日経平均は下げ渋る動きをみせた。
 
東京地検特捜部は19日、仏ルノー・日産自・三菱自の会長を兼務するカルロス・ゴーン容疑者を金融商品取引法違反の疑いで逮捕した。日産自株は20日午前の終値の段階で4%下げた。ただ市場では日産自個別の問題で、相場全体への影響は限られるとの見方が多かった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1105億円、売買高は7億2107万株だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、その他製品、情報・通信業などが下落し、輸送用機器、銀行業、陸運業は上昇した。
 
個別では、任天堂が安く、ソフトバンクグループも軟調。カルロス・ゴーン会長の逮捕が嫌気され、日産自や三菱自が大幅安となった。村田製作所、ファナックや安川電が売りに押され、ソニーも値を下げた。アステラスやエーザイといった医薬品株の下げも目立つ。コスモエネルギーホールディングスが急落、ヤーマンも大幅安となった。
 
半面、トヨタ自動車が堅調、ユニー・ファミリーマートホールディングスもしっかり。ヤマシンフィルタ、不二製油グループ本社なども高い。ペッパーフードサービス、トリドールホールディングスなども買われた。JR東海と中部電が高い。
 
東証2部株価指数は前日比24.63ポイント安の7283.68ポイントと反落した。
出来高6063万株。値上がり銘柄数は148、値下がり銘柄数は254となった。
 
個別では、三井金属エンジニアリング、カワニシホールディングス、あじかん、カネヨウ、アールエイジなど41銘柄が年初来安値を更新。クロスキャット、ラピーヌ、フォーシーズホールディングス、ビットワングループ、アルメタックスが売られた。
 
一方、ダイベアが年初来高値を更新。堀田丸正、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、ウインテスト、阪神内燃機工業、イワキが買われた。