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360円安と反落、米ナスダック安受け売り優勢
【市況】東京株式(寄り付き)=360円安と反落、米ナスダック安受け売り優勢
【寄り付き概況】

 
4日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比360円68銭安の2万9198円42銭。下げ幅は一時400円を超えた。
 
前日は日本を含むアジア市場や欧州市場が総じて強い動きをみせていたものの、米国株市場はリスク回避の傾向が強く、NYダウなど主要株指数が揃って下落した。
大型の追加経済対策や新型コロナワクチンの普及を背景とした景気回復への期待感と、米長期金利上昇に対する警戒感の綱引きとなっているが、足もとでは下値指向が強まっている。特にハイテク株への売り圧力が強くナスダック総合指数の下げが目立つ状況で、東京株式市場も足もとではこの影響を受けやすくなっている。
きょうのパウエルFRB議長の講演やあすの米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあり、買い向かう動きは限定的となりそうだ。
 
ただ、新型コロナウイルスのワクチン普及による経済正常化への期待は根強く、海運や鉱業など景気敏感株が買われ、下値を支えている。米連邦準備理事会(FRB)が3日に発表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)では1月から2月中旬までの経済活動に関して「大半の地区で緩やかに拡大した」と総括。米景気が回復に向かっていることが確認され、投資家心理の支えとなっている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落している。
 
個別では、出資先の英金融サービス会社が破綻申請を準備しているとの報道があったソフトバンクGは大幅安。ファーストリテ、ZHD、エムスリーも売られている。ソニー、TDK、アドテスト、東エレクも安い。
一方、前日に大規模な自社株買い実施を発表したリコー、世界最大級の全固体電池を開発したと報じられた日立造は買い気配。出光興産、第一生命、商船三井、郵船が高い