兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

一進一退の展開か
【オープニングコメント】
一進一退の展開か
11日の日経平均株価は前日終値(2万3410円)を挟んで一進一退の展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万3300円-2万3500円
前日のNY米ダウ工業株30種平均は27ドル安の2万7881ドルで終えた。イベント前の持ち高整理の売りがやや優勢だった。
週末にかけて相次ぐ重要イベントが間近となり、積極的な取引を見送る投資家が増えそうだ。米中貿易協議を巡る新たな情報がなければ株価指数先物、現物株ともに値動きは鈍りやすくなるとの見方が多いだろう。
 
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比変わらずの2万3450円だった。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(10日終値は108円62-63銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=120円台の半ば(同120円24-28銭)とやや円安方向にある。
 
新規株式公開(IPO)では購入型クラウドファンディングのマクアケが東証マザーズ市場に上場する。海外ではサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが同国内に上場する。調達額は史上最大で投資マネーの流れに変化をもたらすとの見方も多い。
 
日程面では、国内は寄り付き前に10〜12月期の法人企業景気予測調査と、11月の企業物価指数の発表がある。海外では11月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。
 
 
【好材料銘柄】
 
■YE DIGITAL <2354>
西鉄エム・テックとスマートバス停事業の拡大で業務提携。
 
■テンポスホールディングス <2751>
20年4月期第2四半期累計(5-10月)の連結経常利益は前年同期比37.0%増の14億円に拡大し、従来予想の11.3億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の22.7億円→26億円(前期は20.9億円)に14.8%上方修正し、増益率が8.6%増→24.6%増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
 
■丸千代山岡家 <3399>
8-10月期(3Q)経常は22%増益、今期配当を2円増額修正。11月既存店売上高は前年同月比7.3%増と増収基調が続いた。
 
■グッドコムアセット <3475>
今期経常は33%増で3期連続最高益、14円増配へ。また、不動産クラウドファンディングサイト「Good Com Fund」を公開。
 
■ロードスターキャピタル <3482>
19年12月期の連結経常利益を従来予想の27.7億円→31.7億円(前期は21.1億円)に14.3%上方修正し、増益率が31.2%増→50.0%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の11.5円→14円(前期は9.5円)に増額修正した。
 
■SYSホールディングス <3988>
20年7月期第1四半期(8-10月)の連結経常利益は前年同期比4.9倍の8800万円に急拡大し、8-1月期(上期)計画の1億1400万円に対する進捗率は77.2%に達し、さらに前年同期の20.5%も上回った。
 
■メドレックス <4586>
中国で出願中の痙性麻痺治療貼付剤や中枢性鎮痛貼付剤など、複数の製剤をカバーする基本特許の一つである「テープ剤の新規な基剤組成物」について特許査定を受けた。
 
■ソレイジア・ファーマ <4597>
自社開発品「SP-04」について、マルホと国内独占的販売ライセンス契約。マルホから契約一時金のほか、開発と販売の進捗に応じたマイルストーンを受け取る。また、資本提携を結び、マルホを引受先とする1132万4000株の第三者割当増資を実施する。
 
■イーエムシステムズ <4820>
12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
■サムコ <6387>
8-10月期(1Q)経常は3.1倍増益で着地。
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
【国内】
 
11(水)
11月企業物価指数(8:50)
10-12月期法人企業景気予測調査(8:50)
《決算発表》
Hamee、太洋基礎、アゼアス、クロスプラス、菊池製作、シーアールイー、JPNミート、アセンテック、神島化、ハウテレビ
 
【海外】
パウエルFRB議長会見
米11月消費者物価指数(22:30)
米11月財政収支(12/12 4:00)
 
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。