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続落スタート、米金融引き締め警戒
【市況】東京株式(寄り付き)=続落スタート、米金融引き締め警戒
【寄り付き概況】

30日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比141円17銭安の2万7886円67銭。東証株価指数(TOPIX)は、7.86ポイント安の1985.11で始まった。

前日の欧州株市場では主要国の株価指数が高安まちまちの展開で様子見ムードが強い。米国株市場ではハイテク株に売りが目立つ状況となり、NYダウはわずかながらプラス圏で引けたもののナスダック総合株価指数は3日続落となった。

東京株式市場もこれを引き継いで積極的な買いが入りにくい状況にある。日経平均は前日まで3日続落していることで押し目買いも観測されるところだが、日本時間あす未明に予定されるパウエルFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から、きょうも上値の重い展開が想定される。

今週に入ってセントルイス連銀のブラード総裁などが一段の利上げ余地を示唆し、米国の金融引き締めが長引くとの見方が改めて強まっている。日本時間12月1日未明にはパウエルFRB議長の講演も控えており、目先の利益を確定する売りが出ている。

一方で下値は限定的だ。中国の衛生当局は29日、高齢者へのワクチン接種強化や防疫措置の微調整に関する方針を示した。感染の徹底的な封じ込めを図る「ゼロコロナ」政策の全面見直しへの言及はなかったが、一定の相場の支えにはなっているようだ。


個別では、エムスリーやネクソンが安い。ダイキンやクボタも売られている。半面、郵船や商船三井が上昇。川重、三菱重も上げている。