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英国・EU、離脱協議合意報道巡り、欧州通貨が振幅する
【為替】英国・EU、離脱協議合意報道巡り、欧州通貨が振幅する
[概況]

 
17日欧州時間にかけての外国為替市場では、英ポンド・ユーロの欧州通貨に動意が見られた。欧州時間の序盤に、懸案であった英国のEU離脱協定について、英国とEUの間での合意が成立したとの報道が流れた。
この報道で、英ポンドやユーロは急速に買われ、英ポンド円は一時141.52円(上昇前は138円台後半で推移)、ユーロ円は121.33円(上昇前は120円台半ばで推移)まで本日高値を更新した。協議は難航していると見られていた中での合意成立となり、市場はサプライズをおぼえる格好となった。
 
しかし、その後これまで保守党と連携してきた北アイルランド政党の民主統一党(DUP)が今回の合意内容では支持できないとの姿勢を示すと、ムードは一転し合意報道後の上昇分を吐き出す形となった。メイ前首相がEUとの合意を成立させていたものの、英議会の承認を得られなかった経緯があり、市場では再び警戒感が生じている。英議会の承認決議は19日に行われる予定で、決議の日までは関係者の発言に一喜一憂する展開が継続しそうだ。
 
一方で米ドル円は動意の薄い展開。目立った動きといえば、英国のEU離脱協議合意報道時に上振れし、本日高値である108.955を示現したくらいで、概ね108円台後半の20銭程の狭いレンジを往来する展開に終始している。
 


[提供:カネツFX証券株式会社]