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日経平均株価は前場終値比で下げ幅拡大
【市況】東京株式(後場寄り付き)=日経平均株価は前場終値比で下げ幅拡大
【後場寄り付き概況】

後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比323円93銭安の2万3199円31銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、22.03ポイント安の1665.74で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はともに一段安となっている。
新型肺炎問題の広がりを背景にした米アップルの売り上げ低迷懸念を受けて下落した午前の地合いを継続。電子部品を中心に企業業績の先行き不安が高まる中で、幅広い銘柄が売られている。
外国為替市場では、1ドル=109円60銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
 
個別では、HOYA、SUMCOが下押し、ソニー、東エレク、アドバンテスやディスコ、スクリンも下落している。ソフトバンクGが安く、トヨタ、三菱UFJ、みずほFGはさえない。
 
半面、ブリヂストンが高く、ホンダはしっかり。ファーストリテが値を上げている。
 
日経平均は前場寄り付き124円安からスタートすると、その後も下げ幅を広げる展開となった。前場中ごろを過ぎると2万3228円57安(294円67銭安)まで下落する場面があった。
ハイテク株を中心に大きく値を崩す展開となった。
日経平均は1.2%の下落で、取引時間中としては2月4日以来、2週間ぶりの安値水準で前場を折り返した。値がさ株の下落が目立つものの、東証株価指数(TOPIX)の下落率も1.2%と日経平均並みの軟調ぶりで、東証1部全体としても8割を超える銘柄が下落となっている。
 
中国・上海は春節(旧正月)の連休前の水準を既に回復しており、日経平均の戻りの鈍さが際立つ。新型肺炎は国内において「発生の早期にある」とされ、これから感染拡大が警戒されるうえ、2019年10-12月期国内総生産(GDP)の急減も加わって、海外投資家の日本株に対するスタンスが厳しくなっている可能性もあるだろう。