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神経質な展開か

神経質な展開か
 
1日の日経平均株価は小反発し、2万7346円(前日比19円高)引けとなった。朝方は、1月31日の米国株高を受け、買い先行となり、上げ幅は一時200円を超えた。2万7500円台乗せ後は戻り売りに上げ幅を縮小し、後場入り後は下げに転じる場面もあった。FOMCの結果発表を前に持ち高調整売りの動きも重しとなった。
市場では「(FOMCがノーサプライズなら)決算にらみの個別株物色が中心で、指数は方向感が出にくいのではないか」との声も聞かれた。
 
 
あす2日の日経平均株価は、神経質な展開か。
現地1日(日本時間2日未明)のFOMC(米連邦公開市場委員会)結果や、その後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見を受けて米国株式がどう反応するかが注目されるが、その後も重要イベントを控えており、様子見要因として意識される。
大方の予想に反して0.5%となった場合には、米国株の急落は避けられない。またその場合、3日の米雇用統計も強く警戒されることから、厳しい下げが続く展開も想定される。可能性は高くはないが、そうなった場合にはひとまず金融株やディフェンシブ株に資金をシフトしておくのが賢明だろう。
2日にアップル、アマゾン・ドット・コムなどの米ハイテク大手決算が予定され、週末3日には米1月雇用統計が発表される。結果を見極めるまでは、積極なポジションは取りづらいとみられる。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
28847.21  ボリンジャー:+2σ(13週)
28260.41  ボリンジャー:+3σ(25日)
28201.05  ボリンジャー:+1σ(26週)
28014.32  ボリンジャー:+1σ(13週)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27696.92  ボリンジャー:+2σ(25日)
27422.37  均衡表基準線(週足)
27374.62  6日移動平均線
27361.69  26週移動平均線
 
27346.88  ★日経平均株価1日終値
 
27304.34  均衡表雲上限(日足)
27227.69  均衡表雲下限(日足)
27223.55  75日移動平均線
27220.57  200日移動平均線
27181.42  13週移動平均線
27133.43  ボリンジャー:+1σ(25日)
26934.32  均衡表転換線(日足)
26928.79  均衡表転換線(週足)
26906.04   新値三本足陰転値
26823.98  均衡表雲下限(週足)
26604.78  均衡表基準線(日足)
26569.95  25日移動平均線
26522.33  ボリンジャー:-1σ(26週)
26348.53  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
 
高値と安値も昨日から切り上がった。一目均衡表は終値の雲上限越えで三役好転に復帰し、転換線と基準線が上向きで引けて上昇トレンドの継続を示唆。緩やかに上昇する200日移動平均線を75日線が下から上に抜くゴールデンクロス(GC)を形成し、中長期ベースの強気局面入りを示唆している。反面、ローソク足は陰線を描き、終値は下向きに転じた5日移動平均線を下回っており、短期的な上値の重さを確認する形にもなった。