兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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堅調展開か。

堅調展開か。
 
 
週明けの日経平均は4日ぶりに大幅反発。終値は前週末比638円高の2万6165円で、1991年5月来の水準となった。新型コロナウのワクチン開発進展や前日の米国株の上昇で投資家心理が再び強気に転換。トランプ大統領が政権移行の準備を認めたことも不透明感の後退につながった。日経平均の上げ幅は今年6月16日(1051円高)以来の大きさでなお上値余地を残している。
休明けにあっさり高値を更新したことから、目先は下げづらく上げやすい地合いが続くだろう。大きく上昇した後には高値警戒感は出てくるが、株高局面で最も過熱感が強まりやすいマザーズ指数は、足元では出遅れている部類に入る。
日経平均はここから先の節目である2万6500円や2万7000円は、あっさり超えてきても驚きはないだろう。
 
明日25日の日経平均株価は、堅調展開か。
英製薬のアストラゼネカは23日、オックスフォード大学と共同開発の新型コロナワクチンに関し、最終段階の臨床試験で被験者の70%が新型コロナを発症しないことが確認されたと発表した。米国ではファイザーがワクチンの緊急使用許可をFDA(米食品医薬品局)に申請済みで、早期の実用化期待が高まり、23日の米国株式が上昇し、24日の日本株高につながった。感染拡大や経済活動抑制への警戒感は続いているものの、ワクチン期待がそれを上回る状況であり、投資家心理は強気に傾いている。
ただ、急ピッチな上昇により、利益確定売りが出やすい面はあるが、好需給が相場を支える構図にある。

 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
27564.19  ボリンジャー:+3σ(25日)
27016.52  ボリンジャー:+3σ(13週)
26522.48  ボリンジャー:+2σ(25日)
26351.68  ボリンジャー:+3σ(26週)
 
26165.59  ★日経平均株価24日終値
 
25988.83  ボリンジャー:+2σ(13週)
25829.50  6日移動平均線
25703.72  均衡表転換線(日足)
25520.88   新値三本足陰転値
25480.76  ボリンジャー:+1σ(25日)
25317.43  ボリンジャー:+2σ(26週)
24961.14  ボリンジャー:+1σ(13週)
24605.13  均衡表転換線(週足)
24605.13  均衡表基準線(日足)
24439.05  25日移動平均線
24283.19  ボリンジャー:+1σ(26週)
23933.45  13週移動平均線
23895.81  均衡表基準線(週足)
23623.07  75日移動平均線
23400.58  均衡表雲上限(日足)
23397.33  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
3連休前の20日にかけての3日続落による下落分を一気に埋め、ザラ場高値と終値はともに今年最高値を更新した。ローソク足はマドを空けて下ヒゲの短い陽線を引き、25日線や26週線の上昇と合わせて強い買い圧力を窺わせた。
一方、RSI(14日ベース)が84.88%(先週末83.60%)に上昇したほか、25日線との上方乖離率は7.06%(先週末4.93%)と再び5%ラインを突破し、過熱感が一段と強まっている。