兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

OCN版はコチラ

76円安と続落。買い手控え、金融セクターが下支えでも
東京株式(前引け)=76円安と続落。買い手控え、金融セクターが下支えでも
23日午前の日経平均株価は続落し、前週末比76円34銭安の2万2085円90銭で終えた。
 
朝方は売りが先行したが、日経平均株価が一時プラス圏に浮上するなど売り買いが交錯した。前週末に小幅安となったものの、それまで日経平均は5日続伸で530円余りの上昇を見せていたこともあって、目先は利益確定の動きを誘発しやすい。決算発表の本格化を前に慎重な動きもみられる。
 
前週末の米国市場では、米アップル株の大幅安を背景にダウ工業株30種平均が続落。一方、為替は円安・ドル高方向に振れており、外部環境は強弱まちまちで方向感に乏しい値動きとなった。
外国為替市場で1ドル=107円台後半と円安方向に振れていることは下支え材料で、輸出セクターの一角にも押し目買いが散見される。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆838億円、売買高は7億1541万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1008と、全体の48%を占めた。値上がりは955、変わらずは118銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、精密機器、水産・農林業、食料品の下落が目立った一方、保険業、銀行業、海運業などが上昇した。

個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが堅調、第一生命ホールディングスなど生保株にも買いが目立つ。コマツが上昇し、任天堂やマネックスGが上昇、
宮越ホールディングスがストップ高カイ気配、エムアップ、オハラなども大きく買われた。
 
半面、ソフトバンクグループが軟調、SUMCOも冴えない。楽天や第一三共の下げが目立った。JTも安い。エンプラスが急落、ヤーマンも急反落となった。福井コンピュータホールディングス、レーザーテックが大きく値を下げ、シャープも安い。
 
東証2部株価指数は前週末比69.38ポイント高の7055.87ポイントと続伸した。
出来高5940万株。値上がり銘柄数は246、値下がり銘柄数は168となった。
個別では、ダイナック、魚喜、三光マーケティングフーズ、セイヒョー、ジェイ・エス・ビーが年初来高値を更新。岡本工作機械製作所、クリヤマホールディングス、フォーシーズホールディングス、東芝、ミロクが買われた。
 
一方、アイケイ、朝日印刷、ピーエイ、日本鋳造、丸藤シートパイルなど7銘柄が年初来安値を更新。インスペック、グッドコムアセット、ファステップス、アジア航測が売られた。