兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。

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強弱感が交錯か

強弱感が交錯か
 
 
30日の日経平均株価は続伸し、2万7433円(前週末比50円高)引けとなった。朝方は、前週末の米国株高を支えに買いが先行した。いったん下げに転じた後、先物買いを交えて切り返し、上げ幅は一時100円を超えた。ただ、買いは続かず、後場入り後は円高歩調とともに先物にまとまった売りが出て、再度マイナス圏入りする場面もあった。
高値は2万7486円まで。1月26日の高値が2万7502円、27日の高値が2万7452円で、頭打ち感が台頭している。一方で、後場に売られる場面がありながらしっかりプラスで終えており、下値は堅い。
チャート上では、フシ目となる2万7500円を前に足踏み状態にあり、このもみ合いゾーンを抜け出せるかがポイントになるだろう。
 
 
あす31日の日経平均株価は、決算発表が相次ぐ中、業績にらみで個別株物色の色彩が強まってくる。決算発表の企業数は引け後を中心に30日が100社超(27日は約90社)、31日が300社超となっている。決算内容を受け、短期的な売買に揺れる銘柄が増える方向にある。
米国ではあすからFOMCが開催される。東京株式市場で結果を消化するのは木曜2月2日で、目先の指数は手掛けづらさが意識されそう。
2万7500円が壁となって押した場合、75日線(2万7198円、30日時点)がサポートとして機能するかどうかが注目点となるだろう。「木(個別)を見て森(指数)を見ず」の展開になりやすい面もある。
市場では、「主要企業の決算を見たいし、FOMCの結果も見極めたい、ここで大きく動けというのが無理な話だ」との声が聞かれた。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
 
29691.68  ボリンジャー:+3σ(13週)
29043.95  ボリンジャー:+2σ(26週)
28857.15  ボリンジャー:+2σ(13週)
28204.48  ボリンジャー:+1σ(26週)
28048.99  ボリンジャー:+3σ(25日)
28022.61  ボリンジャー:+1σ(13週)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27530.23  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
27433.40  ★日経平均株価30日終値
 
27422.37  均衡表基準線(週足)
27369.86  均衡表雲上限(日足)
27365.01  26週移動平均線
27309.40  均衡表雲下限(日足)
27296.49  6日移動平均線
27218.40  200日移動平均線
27198.53  75日移動平均線
27188.08  13週移動平均線
27011.47  ボリンジャー:+1σ(25日)
26928.79  均衡表転換線(週足)
26906.04   新値三本足陰転値
26857.00  均衡表転換線(日足)
26823.98  均衡表雲下限(週足)
26582.02  均衡表基準線(日足)
26525.55  ボリンジャー:-1σ(26週)
26492.71  25日移動平均線
 
節目の2万7500円を終値でクリアし、ローソク足は小陽線を描いた。一目均衡表では終値の雲上限抜けで三役好転を示現し、買い手優勢を強く示唆した。上向きの25日線との上方乖離率は3.55%と小さいが、東証プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は129.03%と過熱ラインの120%を超えて上昇を続けており、短期的な反動安圧力の強まりにも留意が必要となろう。